2019年8月27日配信「週刊0510の特選レース」<週間レース社提供>


2019年8月26日配信「沓掛龍之介の株式道場」<連載>

 

◆今週の日経平均株価の動向

 

ここ旬日は米国市場も東京市場も8月15日を下値にボックス圏内で小幅の動きに終始。うんざりするような展開ですが、株式投資は所詮、あなた任せのギャンブル。私が胴元なら、もうしばらく“うんざり相場”を続けます。今週の下値メドは20600円、上値メドは21000円。長期おススメ銘柄は引き続き日本コークス(3315)、地盤ネット(6072)、アマテイ(5952)。【龍】


☆参考銘柄

 

★1813  不動テトラ
<東証1部・8月23日終値1127円>



 

★5805  昭和電線HD
<東証1部・8月23日終値760円>






★5614  川金HD
<東証1部・8月23日終値284円>










 


2019年8月24日配信≪週刊0510archive≫「人生は義理と人情と浪花節!――佐川急便創業者・佐川清会長の思い出」

佐川急便・佐川清会長 
  先に逝った盟友を偲ぶような目で、そして時に目を潤ませながら、「田中角栄」を語る佐川会長の表情は、実に穏やかでした。
 1922年生まれの佐川会長に対して、田中元総理は1918年生まれ。会長にとっては4歳違いの“兄”。ともに叩き上げという共通項を蝶番に、雪深い越後の国を故郷に持った“ふたりの英雄”の銭湯での邂逅は、まさに天の配剤、天の持つ磁力の為せるワザだったのかも知れません。


 同志であるとともに、同時に師であり、また好敵手であった「角さん」について、さらに佐川会長の思い出話は続きます。

──田中元総理は会長の目から見てどんな人物でしたか。

 「そうやな。ひと言でいえば、すべての面でお手本になる男だったな。不断の努力、人一倍の優しさ、そして何より時代の先を見通した鋭い感性。どれをとっても1級の大人物だったな。船舶振興会の笹川(良一会長)はんも傑出した人物だったが、ワシにとってはやっぱり角さんが一番だな」

──中国へ佐川急便の中古トラックを“寄付”したのは、日中国交回復に尽力した田中元総理の勧めですか。

 「そうだ。外交のことはよう分からんが、『あれだけの大きな国や。今に日本を凌ぐ世界の大国になる。長い間、睨み合ってきた両国だが、お互い人間や。時間をかけて話せば分かるし、手を携えなければならない時が必ず来る』というのが角さんの口癖だった。ほんなら中古で良ければウチのトラックを送りまひょかということで、翌年から寄付を始めたんや。そやそや、(会長の後ろに掛かった書を見上げながら)あれが1回目にトラックを100台かな、送った時に中国の偉いハンが送ってくれた書や」

──他に田中元総理のことで思い出すことは?

 「そうやな。今でもはっきりと覚えとるが、『ワシは人間は利用されるうちが花やと思うとる。人助けこそがワシの務めや』という言葉にはシビれたなあ」

 (佐川会長の豪快な“タニマチ”ぶりは、ひょっとして田中元総理のこの言葉にあったのでは?)

 「男が惚れる男、それが角さんや。角さんの前に角さん無し、角さんの後に角さん無し。今の政治家に角さんを凌ぐ政治家はおらん。どいつもこいつもチマチマ、コソコソする姑息な奴ばっかりで、国の将来を考えとる政治家はおらん。僅か54歳と言う若さで総理大臣になった“越後の今太閤”にワシは心底、惚れてしもうたんや。ワシが角さんにいくら献金しようが、そのカネはやがて形を変えて世のため、人のためになるんやから、それはそれでエエのんと違うか。それが、なんや!…真に国家を思う政治家を、しかも散々世話になった竹下や金丸は裏切りやがって!…あいつらの裏切りで角さんはダウン(85年に脳梗塞で倒れる)、引導を渡された(93年に政界を引退)んや。こんな非道は断じて許せんのや、ワシは!」

──それが、あの日本皇民党の「褒め殺し事件」に繋がるわけですか?一部には会長があの事件を指図したという声もありますが…。

 「指図したわけではないが、皇民党に“エール”を贈ったのは確かや。それが人の道やないか。皇民党には昔、京都府警絡みの一件でちょっとした縁があったんやが、ひょっとしたらワシの意を汲んで、代わりに竹下に天誅を下してくれたんかもしれんな(笑)。まあ、それが結果的に、東京佐川急便事件の“原因”になるんだが…」

──ところで、会長が保有していた佐川急便の株式を皇民党に譲渡した?という話があるのですが、本当ですか?

 「ホンマや。それがどうしたんや?彼らには諸々世話になったからなあ。当たり前やないか。昔なら、それなりのこともできたんやが、今は手元不如意やし。それに、彼らは昔からカネは受け取らんから、株券にしたんや。一時は持株比率で15%ぐらいあったけど、その後の増資で大分下がってしもうたがなあ。裸で生まれてきたんやから、冥土へ行く時も裸でエエやないか(笑)」

 (きわどい質問ゆえに、内心恐る恐る聞いたのに、あっさりと肯定。それがどうした?と涼しい顔で返されて、二の句が継げないままに、話題を変えて…)

──ところで、庭で放し飼いにされている鶴は幾らぐらいするのですか?

 「ああ、あれか。番いがふた組で50万円ぐらいかな。羽を切ってあるんで飛ばんがな。あれを狙うて、夜中にモグラが来よるんや。それで、今晩は徹夜で張り番をして、これで(おもちゃのゴム銃)モグラを撃ってやろうと思うてな(笑)。どや、お前もひと晩付き合わんか」(続く)【隆】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










 


2019年8月23日配信「週刊0510のおススメ映画」

 


2019年8月22日配信「企業保育でも活躍した学者政商・竹中平蔵氏に改めて問われる“罪”!」<政治>


貧乏エビス(Wikipedia)

 

「経済犯罪の巣窟」と指摘されていた企業保育の助成事業に東京地検特捜部のメスが入り、川崎大資被告らが逮捕・起訴された。
 
 改姓・改名前の塩田大介時代から「カネのためなら違法を問わず、使える人脈は何でも使う」といったタイプの人物だけに、「保育所落ちた、日本死ね!」のメールから始まったアベノミクスの目玉事業は、年間に1000億円以上も投じられながら、当初は児童育成協会の職員10数名が、申請書類をチェックするだけの大甘体制だっただけに、川崎被告にとっては格好の詐欺の舞台だった。
 
 事件化は制度を見直す良い機会となったが、この制度設計に政府の産業競争力会議(現・未来投資会議)が関わり、メンバ−の竹中平蔵氏が会長を務める「パソナ」が事業の中核を担ったことは、あまり指摘されていない。
 
 制度説明会は、16年度から全国で開催され、その多くを「パソナ」が受注した。
 
 また、「パソナ」は児童育成協会から委託を受け、保育所の指導・監督業務を行なっており、その委託料は6億9000万円(18年度)にのぼる。
 
 一方で子会社の「パソナフォスター」は、18カ所の企業主導型保育所を運営している。
 
 監督するものが運営する!――二律背反が批判されるのは当然だし、「なぜパソナなのか」と、問われた時、制度設計に竹中氏が関わったことが指摘されるのも当然だが、竹中氏はそれを臆面もなくやる人として“認知”されている。
 
「いかがなものか」ではあるが違法ではない。
 
「我田引水」をやるから竹中氏なのであり、だから「学者政商」と呼ばれる。
 
 公的インフラ運営の民営化についてもそうである。
 
 産業競争力会議で、空港6件、下水道6件、有料道路1件、水道6件などの民営化を数値目標として提案。その流れのなかで、18年、浜松市は全国で初めて下水道を民営化したが、それを請け負った「浜松ウォーターシンフォニー」には「オリックス」が出資。同社の社外取締役は竹中氏である。
 
 小泉純一郎内閣で金融相など主要閣僚を歴任。その勢いで、一度、参院議員となるが、小泉退陣に合わせて政界を引退、学究の道に戻って、慶応大学教授を経て、現在、東洋大学教授。その一方で産業競争力会議のほか「国家戦略特区」の政府委員を務めている。
 
 これは、特定の地区において規制を緩和、特定業者の参入を認めて支援する会議だが、ここでも「パソナ」「オリックス」が有利に特区参入を果たしている。
 
 まさしく「学者政商」の名に恥じない活躍ぶりだが、「いかがなものか!」で批判がとどまっていたのは、グローバリズムと新自由主義が、竹中氏の信念に基づくものであり、そこから導き出される「規制緩和と構造改革は、日本の成長に欠かせない」という認識が、国民にもあったからだ。
 
 それは、「自民党をぶっ壊す」と公言した小泉氏が、05年9月の郵政選挙の際、郵政民営化の「踏み絵」を踏ませ、反対の議員には「守旧派」のレッテルを張って刺客を送り込み、「既得権益を守ろうとする守旧派は日本のためにならない」と、国民に刷り込んだためでもある。
 
 しかし、今、竹中氏が推進した規制緩和と構造改革が、「成長どころか日本の不況を深刻にした」という批判が起きている。
 
「長引く不況は、平成とほぼ時期を同じくしてデフレが進行していたため」という認識が、経済界で共通のものとなっている。
 
 デフレは需要が不足して供給が過多の際に発生する。
 
 需要を増やすためには、正規雇用を増やして賃金を上げ、規制を強化して新規参入を阻み、料金の下落を防ぐなど、政府の権限を活用して供給サイドを絞り、需要を喚起すべきなのに、竹中路線は派遣の拡大やタクシーの規制緩和による料金と賃金の暴落など、デフレを進行させるものばかりだった、という批判である。
 
 自由競争は過当競争となって料金を引き下げる。参入障壁の撤廃は外資の乱入によって値引き競争となる。規制緩和は新規参入の業者を増やして過当競争を生む。――根っからの新自由主義者の竹中氏は、この混乱が、切磋琢磨となって日本の成長に繋がるという信念を持つのだが、デフレ下に行なわれたこうした施策は、ひとにぎりの成功者が総取りするという二極化を生み、大多数の国民の収入は上がらず、需要には繋がらないというデフレスパイラルを生んだ。
 
「学者政商」は、多くの国民を不幸にして“身内”を富ませているだけではないのか!――今やこうした批判が、“貧乏エビス”さながらの竹中氏に向けられているのだが、それに対する同氏の説得力ある回答は、未だない。【戌】

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019年8月21日配信「週刊0510のおススメBOOKS」

 

 


2019年8月20日配信「東京仙人島週間mini情報」

「証拠はあるんですか?」

 

「証拠? アホか、そんなもん作ったらエエやないかwww

 

「エエ〜ッ? そんなんで大丈夫なんですか?」

 

「ワシらはパクるのが仕事や。起訴するか、しないかは上が決めるこっちゃからのうwww

 

……………………………………

 

<社会>


★「収賄牢番」…宮城県警が受刑者に便宜を図った見返りに138万円を受け取った藤田某・宮城刑務所刑務官を収賄容疑で逮捕。

 

★「検審は無用の長物⁉」…森友学園事件で検察審査会の「不起訴不当」を受けて再捜査の大阪地検が佐川某前国税庁長官にナント「違法性なし」の結論。

 

◆「捜査ミスで無罪判決も?」…東京地裁が大麻取締法違反の罪に問われた田口某&小嶺某女の判決期日を延期。

 

★「ノリ弁」…辺野古埋め立ての施工体系図の情報公開請求に対し沖縄防衛局が下請け業者名を黒塗りにして開示。

 

★「それでも辞任せず!」「かんぽ生命」の不正契約が18万3000件に倍増で改めて謝罪も日本郵政・長門某社長らは辞任を否定。

 

◆「8億円の所得隠し」…東京地検特捜部が損失補填容疑で起訴されていた東郷証券・林泰宏被告ら2人を脱2億9000万円の脱税で追起訴。

 

★「セントポール大学にギャンブル講座」立教大学のカジノ講座開設に学内からもザワザワ。

 

◆「振り込め詐欺?」…ソーシャルレンデイングを巡り虚偽説明で3億円4700万円の被害を受けた出資者が「エーアイトラスト」を提訴。

 

★「お台場テレビをぶっ潰せ!」「あんな天才はいない」「あんなアホはいない」と字幕に出した「フジテレビ」のバカさ加減に嘲笑の渦。

 

★「カエルの面に〜」談合やカルテルなどの独禁法違反を繰り返している「大林組」「鹿島」「大成建設」「清水建設」の社長に対し公正取引委員会がイエローカード。

 

◆「恥知らず市長」…広島市内の飲み屋で暴行、逮捕された渡辺幸夫・幸手市長が辞任を拒否。

 

★「A級戦犯は嫌い!」…当時の天皇陛下(現上皇さま)が、2019年の靖国神社からの創立150年に合わせた「行幸請願」を宮内庁が拒絶。

 

 

<政治>

 

★「身の程知らずのゴマすり!」…「有力な方を議長に置いて憲法改正シフトを国会が行っていくというのが極めて大事だ」――稀代のイエスマン・萩生田光一自民党幹事長代行が「三権の長」を愚弄。

 

★「類は類を呼ぶ!」…はぐれ鳥・丸山衆院議員が入党した「N国党」と霞っ放なしの渡辺喜美代表率いる「みんなの党」が会派を結成。

 

★「ミサイルよりゴルフが大事!」…北朝鮮が日本海に向けて短距離弾道ミサイルを連続発射も我らが安倍首相は「ドンマイ、ドンマイ」とゴルフ三昧

 

★「地獄の始まり」内閣府の7月の消費動向調査で消費者態度指数が前月より0.9ポイント低下して37.8

 

 

<企業>

 

★「個人情報保護法違反?」「リクルートキャリア」が登録学生の「内定辞退率」をAIで商品化、400万円で企業に販売。

 

 

<海外>

 

◆「追加関税3000⃣億ドル」…米トランプ大統領が中国からの輸入品に第4次の追加関税を発表。

 

★「常套手段⁉」日韓報復合戦の“陰のプロデュ―サ―”はUSA

 

★「恒例の棚卸?」政局の不透明感からアルゼンチン通貨のペソが急落。
 

 

<訃報>

 

🌸漫画評論家・梶井純さん。行年78。

 

🌸和食料理人・西健一郎さん。行年81、

 

🌸ディープインパクト号。行年17。

 

🌸 二木秀夫・元自民党参院議員。行年89。

 

🌸水野清・元建設相。行年94。

 

🌸米プロレスラーのハーリー・レイスさん。行年76。

 

🌸三迫ボクシングジム前会長の三迫仁志さん。行年85。

 

🌸俳優の湯浅実さん。行年84。

 

🌸彫刻家の雨宮敬子さん。行年88。

 

🌸女優の白石奈緒美さん。行年84。

 

🌸俳優の入江洋佑さん。行年84。

 

🌸安武洋子・元共産党参院議員。行年91。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019年8月17日配信≪週刊0510archive≫「人生は義理と人情と浪花節!――佐川急便創業者・佐川清会長の思い出」


佐川急便・佐川清会長 
「タニマチ」すなわち「特別営業部長」とは、何ぞや?…世間の噂を笑い飛ばしながら佐川会長は淡々と話を続けます。

「何遍も言うが、ワシは贅沢や道楽のためにカネを遣うてきたんやない。格好つけるつもりはないが、“将来の佐川急便”、“ワシ亡き後の佐川急便”のために遣うとるんや。世間は往々にして表面だけ見て勝手なことを言うが、ドライバーが汗水垂らして儲けてくれたカネをチャラチャラしたことには遣えんよ」

──ところで、政治家とのお付き合いも相当なものだったようですが。

 「ワシは一遍も来てくれ、会いたいと言うたことはない。そやけど、向こうから来るんやから、そら会わな失礼やろ( ´艸`)」

──どんな方が見えたのですか?

「共産党以外は皆、来たよ。ちょっと、待てよ」

 書斎から戻った会長が目の前に置いたのは借用証書や手形が詰まった古い手文庫でした。
 
 「これは、ここに来るのが一番多かった"黄門様"とか何とか言われとったF元総理が書いた借用証文や。大した用事もないのに、顔出すんやからしゃあないがな。来るたびに500万円や。控え目にいうても都合1億は下らんやろな。民社党の3代目委員長K、6代目のTもよう来たなあ。彼らは野党やから300万や。そうやな、金額的に一番多いのは、赤いマフラー巻いて、ダ―ッとか言うとるやな。ブラジルの牧場がどうした、こうしたで嫁はんのM子と一緒に来て、金22億円拝借致し候や。プロレス会社の株券を置いて行って、上場したら返せます言うとったが、どないなったんやろな。喜劇役者の(故人)や女優の(故人)も、公演のたびにチケットの束持って、しょっちゅう来とったなあ(笑)」

──この証文が未だに手許にあるということは…つまり、全然、返済されてないということですか。

 「そうや。たとえ貸したカネでも一旦、ワシの手を離れたら、どない遣おうと、また相手が返そうと返すまいと、ワシは頓着せん。返す奴は返すし、返さん奴は返さん。そんなことより世間をグルッと回って、またワシの所へ戻って来るように一生懸命、努力したらエエやないか。カネにしがみついたかて、あの世へは持って行けんがな。そうやろ」

──田中角栄元総理との交流は別格ですか?

 「角さんと知り会うたんは、ワシがまだトビやっとる時分やった。茨城・高萩の現場で仕事が終わった後、銭湯行った時に、湯船で天保水滸伝(㊟浪花節)唸っとる若い男がおったんや。『兄さん、エエ声しとるやないか。どこの産まれや?』『越後です』、『ワシもや』。同郷ということで、すっかり意気投合。その晩は二人で故郷の話を肴にして飲み明かしたのが付き合いの始まりや。その後だいぶ経ってから角さんが総理大臣になる前、確か通産大臣か何かになった頃からかな、本格的に“応援”するようになったんは」

──応援と言いますと、やはり政治献金ですか?

 「政治献金なんてそんな大袈裟なもんちゃう。『佐川急便』が軌道に乗ってからは、毎年暮れに12億円づつ目白へ運んだよ。『おーい角さん、裏の物置に入れといたでぇ』言うて、段ボールを母屋の裏の納屋にポーンと放り込むだけのことやけどな。領収書?そんなもんあるかい。『持って来たでえ』、『おう、いつも済まんなぁ』、『ほな帰るわ』で終わりや。そういえば半端な数字やったから、今でも覚えとるんやが、総裁選か何かでモノ要りだったんかな、1回だけ追加の要請があって、別枠で14億5000万円頼むと言われて、持って行ったことがあるなあ」

──もっと”生臭い場面”を想像していたのですが、随分と簡単なんですね(笑)。

 「そうや。カネは、グチャグチャ言わんと出してこそ値打ちがあるんや。世間が何かの見返り云々を想像すること自体、それこそゲスの勘繰りちゅうもんや(笑)」

――物置に“荷物”を入れたら、お茶を飲むどころか、話もしないで、そのまま帰るんですか?

 「“荷物”届けたら、それ以外に何の用があるんや。お互い忙しい身や。上がり込んで、グダグダ言う暇なんかないわ」

――「ハンコ不要の荷物は迅速を旨にすべし」ですね(笑)。

 「但し、ワシは唯の一度も角さんに生臭い頼みごとをしたことはないぞ。世間ではワシのことを札束で頬を引っぱたく“極悪商人”みたいに噂しとるようだが、ワシと角さんの付き合いは今、言うた通りや。もっとドロドロしとったら、アンタが喜ぶような話も出来たんだろうが、期待に添えずにスマンなあ(笑)。そうそう、角さんに直接、頼みごとをしたといえば、前妻の子供のが新潟の高田駅で切符切りをしとるんで、もっと大きい駅に配置換えしてやってくれんかと言うたら、当時の国鉄総裁の計らいで隣の直江津駅に移してくれたぐらいやなあ。そんなもんや、ワシと角さんの付き合いは。信じる、信じないはお前の勝手やけどな(笑)」

――娘の田中真紀子氏とは?

 「知らん。目白で何度か会ったことはあるけど、話をしたことはない。もちろん付き合いもない。角さんとは一代限りの付き合いや」(続く)【隆】

 

 

 

 

 

 

 

 





 


2019年8月15日配信≪週刊0510archive≫「人生は義理と人情と浪花節!――佐川急便創業者・佐川清会長の思い出」

佐川急便・佐川清会長 
 いささか抽象的な表現ながら、佐川会長は東京佐川急便事件について「儲かり過ぎたこと」をその原因として挙げました。
 「儲かり過ぎたからですか?」…わたしの怪訝な顔を見ながら、さらに続けました。

 「そうや。持ち慣れんカネを持ったことで、カネの威力を過信してしもうたんや。カネがあれば何でもできると思うてしもうたんやな。そのカネも自分自身が額に汗して稼いだんなら、それもエエがな。しかし、上のモンがどこぞの銀行員みたいに背広着て、ネクタイ締めて能書き垂れとったんではアカンがな。人間ちゅうんは、そんなカネほど執着するもんや。だから二重帳簿作って差額を懐に入れたり、架空経費を計上してその分、着服したりするんや。そんなことせんと、儲けたカネは全部ドライバーに還元したったらエエのに、己の懐を肥やすことばっかりに知恵を巡らそうとするから、結局は自分で自分の墓穴を掘ってしまうんや。東京佐川の事件と直接関係ないと思うかも知らんが、自分の身体を24時間、目一杯使うて稼いだカネは、あんな風には使えんもんやぞ」

──つまり、東京佐川急便事件は、誰がどうしたこうしたではなく、“カネの性質”が引き起こした事件だったと?

 「そういうこっちゃな。飛脚業はドライバーあっての商売や。頑張っとるドライバーには月給100万円以上出してもエエやないか。すべてのドライバーの月給140万円、年俸1500万円というのがワシの願いやったんやがなあ」

──随分と高給ですが、1500万円に意味はあるのですか。

 「3年で3000万円貯めるには、それぐらい必要やろ。佐川でみっちり働いて3000万円貯めて、それをタネ銭にして自分で商売するなり、会社起こしたりしたらエエんや。青春時代の一時期を佐川で過ごし、仕事の何たるかを身体で覚え、やがては佐川を越える企業の長になる。それが男の人生、男の本懐やし、ワシの夢やがな。いつまでも佐川に居るんでのうて、貯めるモノ貯めたらサッサと辞めて、己の道を行かないとアカン」

──現在、居酒屋チェーンを展開しているWさんも確か…。

 「そうや。彼がお手本や。ドライバーみんなにWみたいになって欲しいんやけどなあ。今のKの許では、まあ無理やろなあ。運送会社でドライバーを大事にせんちゅうんは、結局は荷主が離れていく原因や。それが分からん奴が経営者になると、佐川は潰れるか、良くて横這いや。どない逆立ちしたって、今より大きくなることはないわな」

──ところで、会長は多くの芸能人やスポーツ選手の“タニマチ”と言われていますが。

 「儲けたカネは天下の回りもの、ヘタに貯め込まんと有意義なことにはバンバン使うたらエエんや。無駄遣いはイカンが、活きたカネは断固遣うべしや。世間ではワシのことを芸能人や相撲取り相手にカネばら撒いて有頂天になっとる言うて騒いどるが、それは下衆の勘ぐりや。何でワシが、彼らを応援しとるか、お前分かるか?」

 こう聞くからには、単なる道楽ではないはずと思っても即座に答えは出ない。

 「当時の運送業界いうたら、一に日通、二に西濃、三、四がなくて五に福山や。佐川なんか吹けば飛ぶような存在やった。地方に荷主の開拓に行ったかて、全然相手にしてくれへん。そこでや、ワシは『社長、もう仕事の話は止めまひょ』言うて、『ところで、社長は歌手で誰のファンでっか?』、『北島三郎、サブちゃんや』、『ホウでっか、ほなサブちゃんの身体が空いとったらここへ来て貰いまひょか』、『テンゴ言うて、ホンマかい?』ーーワシはその場でサブちゃんに電話するんやオウ、サブちゃんか?悪いけど、時間あったら金沢まで来てくれんか?』、『今、コマ劇場の舞台ですが、今日は夜の部は休演ですから、終わり次第駆けつけます』、『待っとるでぇ』。実際、夜になったらホンマにサブちゃんが、金沢まで来てくれるんや。まさかの大スターが目の前に現れるんやから、誰かてビックリするわな。そこでサブちゃんが、何曲も持ち歌を歌うてくれるんやが、さっきまで『ウチは日通しか信用しとらん』てくれと言い張ってた件の社長が、『分かった。来月からオタクに頼むわ』で決まりや。ワシの寿命は有限やけど、荷主との契約はそれ以上や。さしずめ、ワシは佐川急便の“特別営業マン”ちゅうところかな(笑)」(続く)【隆】








 


2019年8月14日配信「週刊0510のおススメ展覧会」



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