2017年1月21日配信「週刊0510のおススメ舞台」

 

 

 


2017年1月20日配信≪週刊0510archive≫「改竄されたDNA鑑定書で死刑判決!? そして性急過ぎた死刑執行!?――中井洽元国家公安委員長(09年当時)の“懸念”通り、『飯塚事件』久間三千年元死刑囚に冤罪の疑い?」



霖雨の時計台 西村寿行(徳間文庫)

 


 明和63年12月4日、福岡県飯塚市明星団地に住んでいたひとりの少女が行方不明になった。潤野小学校1年、松野愛子である。日曜の午前7時半頃、町内の廃品回収を手伝った後、団地内の公園で友達と遊び、さらに同10時頃、一人の男の自宅で弟と遊んでいるのを近所の人に目撃されるが、これを最後にこの女児は失踪した。この男こそ、久間三千年であった。
 
 久間三千年がこの女児失踪に関与したのか。証拠はない。だが、周囲の印象は、久間が極めて怪しいという雰囲気に包まれた。今度この男の周辺で児童が失踪すれば、重要参考人にされるのは明らかであった。ましてや殺害されるようなことがあったなら、警察は間違いなく久間を“想定した犯人”に仕立て上げるであろう。もちろんこの時点では久間も警察も3年2か月後にお互いが反目し合うことなど予想できなかったに違い。両者を土俵に載せてほくそ笑むものがいた。悪魔の謀略の第一段階は成功したのである。
 
 平成4年2月21日夕、福岡県甘木市野鳥の国道322号道路わきの林で、20日朝から行方不明になっていた潤野小学校1年、中川藍と同、梅野裕莉の二人の女児が死体となって発見された。二人の顔には殴打の跡があり血が流れていたという。二人は20日朝、別の友人と三人で登校したが、登校途中、この友人と別れ、飯塚市内の繁華街で目撃されたとの情報を最後に消息を断っていた。
 
 この時点で、つまり状況証拠すらほとんどない時点で「犯人・久間三千年」は9割方確定された。初めに「犯人・久間三千年ありき」であった。相撲でいえばもろさしで土俵際1メートルの所から無理やり取り組まされたのである。捜査の初期段階から、久間を犯人と匂わす、警察地元マスコミ一体となっての波状攻撃が繰り返し行なわれた。時に警察は、捜査の初めから久間の顔写真を持ち歩いて近所の住民に聞いて回るという人権を蹂躙した不当な捜査を平気で行なったのである。
 
 2女児の遺体発見で、松野愛子の敵が討てる、一部の警察関係者は色めきたったのであろう。だが、これこそ悪魔が想定していたシナリオであった。冷静に考えれば、久間の一連の事件への関与は素人目にも大きな矛盾があることは明白であった。まず久間三千年が知性ある性倒錯者として、かつて嫌疑をかけられたのと同じ自宅の近所に住む潤野小の児童を、何故わざわざ欲望充足の対象に選んだのか、しかも2人も、という素朴な疑問が生じてくる。
 
 我々が「変態久間」の立場なら自宅周辺での対象物色という危険な行為は間違っても犯さなかったであろう。以前に嫌疑がかかっていたのだから尚更である。最も不可解なのが、2女児の遺体や遺品をほぼ100%発見されるであろう道路わきにわざわざ放置したことであった。“殺人事件”になることを確信して。久間が松野愛子失踪に関与していたと仮定するならば、少なくとも欲望を充足した後の処理技術に関しては長けていたわけである。それが2女児殺害のような大それた事後の処理は、確実に己の首を絞めるであろう形で省略した。遺体が発見されれば警察は確実に動く。この“省略”こそ警察をフル嫁働させ、ターゲット久間が総攻撃されるように仕組まれた「起爆剤」であったのである。これより以後の 「久間攻略作戦」は以下のように行なわれた。
 
 3月に警察が得たといわれる「遺品遺棄現場での紺色ワンボックス車を見た」との目撃情報により、「同種の車を所持していた」久間三千年に捜査の対象はほぼ100%絞られ、この男と女児とを結びつける証拠の発見に全力が注がれた。警察は、最悪、決め手となる証拠品が発見されなかった場合、伝家の宝刀である内部工作による証拠のこじつけ、デッチ上けも辞さない覚悟でいた。3月下旬、久間に任意で提出させた毛髪と「現場に残されていたといわれる体液」とが警察庁で行なわれたDNA鑑定の結果「ほぼ一致」し、この時点で久間がほぼ犯人と断定された。だが検察に証拠能力を問われ、第三者の大学研究室で再鑑定したところ、一致の確立は非常に低下したものであった。ここに警察の苦悩がある。捜査は中断したかにみえたが、平成5年12月になって、前年9月に久間が手放した例のワンボックス車内を再度鑑定、翌年2月、1年5か月という歳月を怪て、女児の衣服に「付着していたという4種類の繊維」と前述の「車のシートの繊維とが一致」、さらに「シートの裏に付着していたといわれる「ごく微細な血痕」と女児の一人の「血液型も一致」した。8月、検察との協議の結果、久間三千年の死体遺棄容疑が固まり、9月29日、同容疑で、ついに逮捕された。最初の事件発生から実に5年9か月後、悪魔のシナリオは完遂されたのである。
 
 久間と警察の5年9か月に渡る闘争は警察による久間への一方的な「精神的拷問」という形で行なわれた。本来密室で行なわれるはずの自白強要が、衆人環視、認証の下行なわれたのである。特に2女児殺害以後は、久間の実名と顔写真を所持しての自宅近辺での聞き込み、張り込みが連日続けられた。平成5年9月には、警察の嫌がらせに対して堪忍袋の緒が切れた久間が、張り込みの捜査員に刈りバサミで切りつけるという一幕もあった。状況証拠らしい状況証拠と言えば「久間も持ってた紺色ワンボックス車が遺棄現場で目撃された」という情報のみであった。だがこれは久間に嫌疑が向けられるように作られた情報リークの可能性があったし、それが事実であるとしても、久間のものと同一の車種を使い、たまたま誰かに目撃されたか、あるいはわざと目撃された真犯人のものであろうことは容易に推測できるものであった。
 
 この「目撃」以外はすべてこじつけられた証拠である。DNA鑑定などほとんど信用性がないことが証明されたにもかかわらず、警察は自称「ほぼ一致」にあくまでこだわった。そもそも「現場で発見された体液」はDNA鑑定できるほどの量があったのか。車内の微物の鑑定に1年5か月もの長大な期間を要したのは伝家の宝刀の製作に四苦八苦していたからに他ならない。A、B、AB、O、2女児の型がそれぞれ異なるとして、いずれかが一致する確率は単純計算で二分の一である。こんなのが証拠と言えるのか。警察が久間逮補のよりどころとしている証拠に久間の車の「シートの4種顕の繊維と2女児の衣服に大量に付着していた繊維とが一致した」というのがあるが、これは殆ど詭弁であろう。女児の衣服のものであると100%断定できる繊維が久間の車の中から出てきたわけではないからだ。証拠となるには4種類の繊維が久間固有のものであることが証明されなければならない。4種類の繊維が量販されている、あるいは他者が真似て作れる、使用できる可能性がある以上、確固たる証拠にはなり得ないのである。にもかかわらず警察は、久間三千年を「怪しい」「やったに違いない」という偏見と思い込み、ほとんどこじつけられた状況証拠だけで犯人に仕立て上げたのである。
 
 久間三千年の起訴後、実に“奇妙”な事が起きた。何を思ったのか、警察は今頃になって松野愛子の痕跡を再び捜しに出かけ、それを見事に発見したというのである。地元マスコミはこの出来事を、6年間不明の愛子ちゃんの衣服が25分で発見された「快挙」としてこぞって報道した。この出来事は警察の「本質」というべきものを実に見事に物語っている。松野愛子の衣服(ジャンパーとトレーナー)は明星寺南谷山道斜面で再捜索に加わっていた地元消防団員の手により不法投棄のゴミに混じって発見された。これに対する警察のコメントが「失踪事件の風化を防止するため、当時の捜索でやや不十分だった場所をあらためて探しただけ」という“素晴らしい”ものなのだ。6年掛けて探し続けてきたものを今回はわすか25分で見つけ出したのである。しかも「とても6年前に捨てられたとは思えないほど傷みは少なかった」という関係者のごたいそうなおまけまで付けて。警察はいつから“超能力者”になったのか。よくもこのような見え透いた大うそを憶面もなく平然とつけるものである。まさに遺族と国民を愚弄したと言えるのではないか。この“奇妙な出来事”は一体何を物語るのか。可能性として次の事が推測されよう。
 
‥漸箸諒刀を抜いた。つまり全く同じ衣服を新たに用意し、自ら投棄し発見した。
警察が温存していた証拠(衣服)を今が出し頃であると判断し、偽装する形で発見させた。
松野愛子殺しの真犯人、第三者が久間を嵌める目的で今になって投棄し、リークして発見させた。
ぃ化児殺害で捜査の手が及ぶと判断した久間が、最近になって投棄しそれをたまたま警察が発見した。
ィ暁間野ざらしの衣服がほとんど無傷の状態で奇跡的に警察に発見された。

 
 現場で発見された着衣は、ゴミ不法投棄場所として調査した主婦の証言から平成4年秋頃にはなかったことが確認され、投棄の時期はそれ以降であることが判明している。したがってほとんど「傷みのない着衣」という事実と合わせて考慮するとイ硫椎柔は除外できよう。
 
 次にい砲弔い討世、平成4年秋以降といえば2女児殺害に関して久間に多大な嫌疑がかかっていた時期である。連日張り込みも行なわれており、このような状況での投棄はます不可能である。見つけられた時のリスクを考えればむしろ自宅で燃やすなりして処分するはずである。それにもともと久間はやってないのだから捨てようがないのだ。
 
 残るは´↓であり、この内のどれかが真相である。この時朝に、特定の場所に狙いを定めて、しかも超短時間で確実に“望みのブツ”を発見した。この意味することは4の“たまたま”とか5の“奇跡的に”ということではなく“そこにある”ことを警察は100%確信していたのである。
 
 この警察の“異能”に関して永留慶造飯塚署長は「若干の捜査情報に基づいた可能性もあるが、その情報は明らかにできない」と述べたそうだが、これを素直に解釈すると、すなわち直接の犯人からでないにせよ、何ものからかの情報リークがあったとも受けとれる。これが事実ならばむしろ久間の事件への関与は否定できよう。もしこの事実がなけれは、,△箸いΔ海箸砲覆襦もっとも警察は間違ってもデッチ上げたとは言わないだろう。いすれを取るにせよ、松野愛子殺しも久間に結びつけ、窮地に追い込もうという何者かの意図は見え見えなのである。
 
 ここで松野愛子殺しの意義を若干述べておく。サタンの本命はあくまで『中川藍』にあった。松野愛子の失踪は、〃抻,鬟侫覯覇阿気擦覆つ度に近所の久間に嫌疑がかかるようにする、⇒茲襪戮『中川藍』の儀式のための予行演習、という二つの意味があったと言える。儀式の完遂のための久間というスケープ・ゴートの必要性だ。松野愛子が演習であったことの証明は、その名前「愛」、衣服のあった「8木山」にある。この意味についてはボエドの『7バス報告書』の署長への謎かけと合わせて考えて頂きたい。
 
 この久間事件は、“謀略”により、いかにして無実の日本国民が殺人犯に死立て上げられるのかを端的に表しているケースである。その意味で、久間事件はすべての日本人に関わる問題であると言えよう。この事件の真相を追及しようとする姿勢を見せれば見せるほど、それを妨害しようとする勢力も勢いを増してくるであろう。『中川藍』の儀式の完遂は、サタンにとってどうしても譲れない橋頭堡的役割を合わせ持っているからである。従ってこれより以後も、久間に止めを刺す様々な小細工が仕掛けられる可能性が非常に高い。
 
 日本国民は自身の問題としてこの事件の成行きを監視していく必要がある。【怪文書その参『告発の書』・岩永天佑】


 


2017年1月19日配信<週刊0510archive>「御家人三千綱の『正義の味方・岩手の旅編』(高橋三千綱・特別寄稿)

 

 


 「Mクンへ」。

 江戸ものの時代小説を書くために借りた恩方の家だったが、1年間、何も書けず、ついに撤退することにした。家賃が払えなくなったためである。

 しかし、家に移したものの、恩方からの荷物書籍はまだぜんぜん片づいていない。西新宿、笹塚、赤坂、府中と転々とした、20年越しの荷物なのだから簡単ではないのは承知だったが、それにしてもまだこれほど残っていたとは。

 7月26日に恩方と自宅の両方でだいたい整理したはずだったが、まいった。府中から恩方に運んだときは荷物を三分の一にしたのだが、本の多さは想像以上だった 。
 家にある本を三箇所に分散することを頼んで、家をでる。姉夫婦と甥っ子まかせになる。
 拙者は整理と力仕事は苦手なのである。

 11時に家をでて、新宿にいく。京王デパートで古書展をやっている。
 目的の本はなかったが、なんとなく1万円ほど購入。それを秘書を呼んで渡す。
 そのため、東京駅についたのが、2時35分という時間。40分にはやまびこ57号にのっていた。

 学研の加藤君と待ち合わせ。これが彼との最後の取材になる。
 パーゴルフの川上部長と広瀬編集長は拙者をはじめ、さまざまなリストラをフリーライターに敢行し、自分たちはいまだに居残ってえばっている。
 真っ先にリストラされるべきは彼らだろう。
 川上はパーゴルフを単体の会社として独立させることを企んでいるが、うまくいくことはないだろう。
 そう簡単に上場して儲けようという企みが成功するものではない。
 人格失格で人が離れる。
 パーゴルフはいづれ吸収される運命にある。
 加藤君はどちらにいくかいまだに決心がつかない様子。拙者は学研に残ることをすすめる。

 5時24分水沢江刺着。さみしい町だった。
 武家屋敷を探して歩いていると料亭があった。
 ていうことは、芸者か小粋な仲居でもいて酌をしてくれるのかと思い玄関に入る。
 なんせ、今日で半年間の禁酒が解禁になる夜なのである。
 つらかったなあ。

 ところが訪いをいれても誰も出てこない。
 となりに同じ経営者の「梅ふたり」という料理屋があったので入る。
 酒をおばさんに頼むと一合なのに徳利で出てきた。
 そのほか、肴が6品ほども出てくる。
 最後に飯。
 加藤君とふたりで合計5400円だった。
 それにしても岩手誉れのうまさは腹の底にひびいた。

 ここの店主はでてくるなり「みちつなさんですか」といきなり拙者の名を口にした。
 おおー、有名人と思っていると、なんでも拙者が37年前につとめた山の上ホテルに働いていたことがあるという。
 拙者とは入れ違いで入ったらしいが、よく知っているという。
 水沢地区を活発にしようという活動もしているらしい。
 もともとは田園地帯でうまい米どころでもあるのだが、先は見えない。

 そこを出て、繁華街というかスナック街を散策する。
 拙者はカラオケのあるスナックやできの悪い女がいるスナックは敬遠している。
 それで小料理屋を探したのだが、ない。
 「駅」の高倉健さんみたいな気分で、倍賞千恵子のような女将がいる店はないかと歩いたのだが、ない。

 それで「紅亭」というかろうじて小料理屋ぽいところのドアをあける。
 カウンターだけの店で3人の客がいた。
 拙者は入ると、ふたりは出ていった。
 あとで女将の同級生だときかされた。
 ということは女将は40歳半ばか。体格のある女で、肩も腰も拙者の3倍くらいある。
 それは誇張ではない。
 夫と別れて子供をひとりで育てるために、1年前から店をやりだしたということである。
 しかし、下半身の頑丈さが、可憐とはほど遠い現実を映し出していて同情まではいたらなかった。
 ここでも酒を一合のむ。
 隣の老人は牛乳を飲んでいた。
 怪我をしたとかで酒が呑めないのだという。いい老人だった。

 「みずさわ北ホテル」にもどり、快眠。しかし、それもすぐに破られる。
 6時前に目覚ましがなる。
 起きて顔を洗う。
 6時半にFM放送、「グリーンジャケット」のディレクターから電話がはいる。
 タケ小山司会の生放送に出演。なんだか分からない内に終わる。
 それからまた眠る。7時半に下におりて朝飯。スケバン刑事の3代目の大西なんとかという女優がいた。
 すっぴんであるので分からなかったが、あとからきて加藤君が教えてくれる。

 8時に栗駒カントリークラブ。取材相手の三浦氏は72歳でかつては日本シニアのチャンピォン。ラウンド後、インタビュー。加藤君はそのまま新幹線で東京へ帰る。

 拙者は盛岡にいって「さんさ祭」をみるつもりだったが、ふらりと入った小料理屋の酒がうまく、生ビールと酒、つまみ代でしめて1500円を払って店をでて歩き、水沢祭をみる。
 そのさみしさに盛岡の「さんさ祭」の壮大華麗、「群舞鳴動」とくらべて、思わず涙する。
 見物客もおらず、テキやも出ていない。
 テキやのいない祭は健康すぎて騒ぐ気にはなれない。
 テキやという、整理屋がいるからこそ、日本の祭は表向きに喧嘩ですべて納まってきたのである。
 歩くうちに昨日入った「紅亭」に明かりが入っているのを見て、また入る。
 今日も牛乳を飲む爺さんがいて、テレビを見ていた。店を出て、しじみラーメンを食べる。妙な味だった。
 盛岡行きはあきらめて、北ホテルに投宿。

 8月2日(日)。朝飯後、武家屋敷や後藤新平の生家をみる。
 武家屋敷は式台つきの立派な玄関をそなえていて、正面からまっすぐには式台が見えないように敷石がおかれ、樹木が茂っている。
 中庭との堺には塀がある。
 潜り戸を抜けて庭にでる。
 落ち着きのある庭園で、中の座敷も江戸の趣そのままに残っている。
 こういうものがさり気なく残されているところに文化を感じる。
 無粋な政治家には理解できない境地だろう。
 中国の共産党にいたってはゼンゼン理解できない深淵な世界だ。
 日本のよさと誠実にいきた江戸の人のこころを見る思いがした。

 盛岡まで在来線でいく。バスで盛岡競馬場へ。無料バスである。沿道にはもうゴザやビニールがしいてあって踊りのための場所取りをしている。6時から始まるので、競馬のあとの見物には丁度いい。
 バブルの殿堂、そのなりの果てと貸した競馬場にはいる。2千人足らずの観客しかはいらないところへ、3万人分のハコモノを建てたのは地方競馬に群がった魑魅魍魎の虫どもだ。みんな死んだか、よいよいになっているはずだが、しぶとく生きのびているのもいるときく。
 この建物を建てるために盛岡競馬はすべての蓄えを吐きだし、さらに借金をのこした。儲けた建設会社は東京に逃げていった。日本長期銀行のハイエナだ。連中はアメリカ人の手先となり、ある幹部は2億円のチップをスイス銀行に振り込んでもらって大喜びしている。そのうちのひとりがまたぞろ、3行合併をもくろんで、国から金を奪おうと画策している。死刑にすべき連中だ。住友の西川もしかり。郵政銀行に逃げ込んだが、住銀時代に変額保険で老人たちを破滅させたひとりであることは間違いない。

 盛岡競馬のC1級クラスの競馬は一生懸命走っている馬には可哀相だが、迫力が中央の馬とはゼンゼン違う。
 もう、使役馬かサファリ動物園でライオンの餌になるのが目にみえている。
 無惨な世界だ。
 殺されるところを見たら、牛も馬も肉という肉は喰いたくなくなるだろう。

 ここの建物の中にはレストランはなく、したがってビールも売っていない。
 外に建てられた掘っ建て小屋にいくしかない。
 そのうちのひとつにはテレビがないのでレースがみられない。
 つまり、酒を売れば馬鹿な客が八百長だと騒ぎ出すと競馬組合ではみているのである。

 競輪とおなじ発想である。
 ジュースを飲みながらギャンブルなどできるわけがない。
 客を小馬鹿にした発想が、競輪や地方競馬を破綻させるのである。
 競輪には県の幹部が多いに関わり合い、天下りというか、ドブ鼠くだりをして職についているが、こういう輩の月給が厩務員の待遇のひどさにつながるのである。

 10レースの「フェアリーC」にキングヘイローの子、クインオブクインが出てきた。
 中央組を迎えたマーキュリーカップでは大差の5着とさすがに苦戦したが、ここでは楽勝。ダートの1800を馬なりで勝って150万円を手に入れた。
 30日のビューチフル・ドリマーCが楽しみだ。
 ここには中央からタマノホットプレイやトーセンブライトが出走を予定している。
 固い馬券だったが、2.3倍を手にして祭に向かう。
 
 神社のあるところで降り、小雨の中、乱舞する浴衣姿の女を見ていた。
 新幹線の時間がきて、途中で引き上げざるを得なかったのは、さすらいの馬券術師らしくない。
 やはり、儲けが少なかったのか、それとも、雨の中で飲んだビールが肝硬変を刺激したの分からない。
 いづれにしろ、ぐったりしてはやてに乗った。

 車中で買ったばかりのパソコンでトースポ用の原稿を書いて送る。
 このモバイルを使ったパソコンはテレビショッピングで買ったものでモバイル利用で15000円、ワードなどオフィス使用にプラス1万円の2万5千円で購入したものだ。
 毎月3千円ほどかかるが、さすらいのおっさんには便利なしろもので、ゴルフのクラブが一本8万円もすることと比べると、先端頭脳がいかに、安くこき使われているか、悲しいまでに理解できる。
 彼らが先行きに暗雲をみつめていることが分かる。

 

 

 

死ぬまで生きる、正義の味方より。

高橋三千綱HP
http://homepage3.nifty.com/michitsuna/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年1月18日配信「組織ぐるみは明々白々!――『佐川急便身代わり出頭事件』で検察は罰金刑でも警察の追及は燎原の火の如く!?」<事件>

佐川急便本社(☚wikipedia)


 宅配便大手の「佐川急便」が揺れている。

 警視庁が、2016年9月、運転手が駐車違反での検挙を逃れるために知人らを身代わり出頭させたとして東京営業所を家宅捜索した事件は、検察が12月22日、犯人隠避などで略式起訴、罰金刑で一応は終結した。

 6人を逮捕、40人が関与したとして調べを進めていただけに、「(30万円以下の罰金刑で済んだのは)意外に軽かった」というのが運輸業界に共通した声だが、佐川急便問題の根は深く、これで終わりそうもない。

 ハッキリしているのは、これが東京営業所だけでなく佐川急便全体に万延している事件であることだ。

 違反の取り締まりを受けると、運転業務をしない「下車勤」となって、昇進や収入に悪影響を及ぼす。そこで逮捕された管理職が、運転手が駐車違反をして警察署に出頭する際、「身代わりという手があるよ」と提案。出頭した身代わりには、運転手から2万〜2万5000円の報酬が支払われていたという。

 こうしたシステムが東京営業所だけでないのは、事件化後、多くの内部告発や投書が警察に寄せられたことで明らかだ。

 

 「バイト料を支払って身代わり出頭、ということが普通に行われていたので、それほど悪いことだという認識はなかった。ところが、逮捕者まで出たことで、『自分もやられるんじゃないか』と動揺した社員や家族が、訴え出るようになった」(佐川急便関係者)

 社内の動揺は、退職者が相次いでいることにも証明されている。

 『毎日新聞』(12/27)は、「7都府県で遅配 荷物集中や人員不足原因か」と、題して、現在、「佐川急便」の遅配が目立ち、「クリスマス関連イベントの荷物や歳暮などの配達を待つ利用者から、困惑の声があがっている」としたうえで、解消のメドは立っておらず、「想定以上の荷物集中や人員不足が原因」と、報じている。

 年末へ向けての混乱は、多分に今回の事件が影響していると見て間違いあるまい。

 さらに深刻なのは、「身代わり出頭」の常態化は、コンプライアンスの低下を物語っていること。その象徴が、代引き金額改竄による詐取事件だろう。

 12月18日、ネット社会で著名な人物が、Twitterで、「佐川急便に代引きの値段を書き換えられ、多くお金をとられました」と、呟いた。

 この投稿者は、伝票の画像を添付、荷受人(投稿者)が受け取った伝票金額は1万8783円で「6」が「8」に改ざんしているような痕跡があった。
 指摘を受けた会社側は、改竄の事実があったことを認めたうえで、荷受人に報告して謝罪、お金を返したという。

 広報担当者は「このようなことは、これまでにはなかった」と、説明していたが、コンプライアンスの欠如が指摘されている最中の事件だけに、「佐川急便」の運送業者としての信頼性は失われた。

 では、2016年末をもって、佐川急便を揺るがせたコンプラの欠如、信頼性の喪失は区切りを打ち、17年は再生への道を踏み出すのか。

 警察関係者は、「それほど単純ではない。捜査終結は、あくまで東京営業所で発覚した犯人隠避事件です。その後、都内だけでなく、各府県警に告発や投書が送られている問題を処理しなければなりません。組織ぐるみと判断された場合には、佐川急便本社をターゲットにした合同捜査本部を置くことになる。捜査は今後も継続です」という。

 一部には「警察OBの天下り先確保のための捜査継続」(業界関係者)という穿った指摘もあるが、それはともかく、安易に行っていた身代わり出頭が、「佐川急便」の経営の屋台骨を揺るがす"蟻の一穴"になるかもしれない。【寅】

 

 

 

 

 

 

 


2017年1月17日配信「人生本因坊師の甘辛時事問答」<連載>

戦争必至?(☚wikipedia)

 

――遅まきながら明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

本因坊師「ケッ!ナ〜ンもめでたいことなんかないけど、今年もよろしゅう頼むわ」

――その言いぐさは何ですか!――新年早々、文句は言いたくありませんが、もう少し素直になれませんか!(怒)。

本因坊師「♪右を向いても左を見ても〜♪」

――(またあの歌だ)分かりました、分かりました。ところで、大発会は大幅高。幸先のいい出足でしたね。

本因坊師「株は買えば上がるんや」

――(無視、無視)トランプ様々ですね。

本因坊師「カネ勘定しか知らんイガ〇キのつぶやきで世界中がお一喜一憂するとは、妙な世の中になったもんやなあ(嘆)」

――確かに。

本因坊師「閣僚候補の名前を見てみい。ドイツもコイツも金持ちばっかりやないか。そんな政権が貧乏人のための政策を打ち出すはずがないのは明らかなのに、何を期待しとるんやろ。日本の有権者もアホだが、アメリカ国民も似たようなもんやな」

――閣僚には元軍人も目立ちますね。

 

本因坊師「戦争する気だろうな」

 

――どこですかね?

 

本因坊師「最後の分断国家がある"あの半島"だろうな」

――(ギョギョギョ!)老師は恐ろしいことをサラッと言いますね。

本因坊師「先が短いからな」

――(話題を変えようっと)この前、NHK・教育テレビで株式投資の仕組みを説明する番組を放映していましたが、分かりやすかったですよ。

本因坊師「子ども向けに『国営バクチの必勝法はインサイダー取引以外ナシ!』とでも解説しとったんか?」

――まさか!(嘆)

本因坊師「NHKが子どもにバクチの手ほどきをするなんて、次はカジノ必勝法でもやるんかな(笑)」

――NHKといえば、大晦日の紅白歌合戦はつまらなかったですね。

本因坊師「文句言うんだったら観なきゃエエやないか」

――団体で飛んだり跳ねたり、煩いことこのうえありませんでした。

本因坊師「あれは形を変えた"盆踊り"や。みんな寂しいから安らぎを求めとるんやろ」

――文句つけたり、急に優しくなったり、今年の老師はヘンですね。

本因坊師「先が短いからな」

――憎まれ爺は長生きするものですよ。

 

 

 

 

 


2017年1月14日配信「週刊0510の特選レース」<週間レース社提供>

 

 

 


2017年1月13日配信「東京仙人島通信局週間ミニ情報」<連載>

 「日本が米国の従属国という事実を覆い隠すことに、メディアや御用学者は必死です。日米同盟は厳然とした軍事同盟なのに、美しい友情で結ばれた気高い関係のごとく称賛して、真実を見えなくしている。和解の力というなら、まずは基地問題で対立する沖縄との和解が先でしょう。どっちを向いて政治をしているのかという話です。本土だって本質的に沖縄と同じで、米国に軍事的にも経済的にも支配されている。それを安倍政権やメディアは、友情の問題などという架空の物語で隠蔽し、従属国の卑劣な行為を合理化しているのです」(森田 実・日刊ゲンダイ1/5

 

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<社会>

 

★「ヤメ検コンビが圧力?」大物ヤメ検コンビ=О弁護士D弁護士が黒川郡大和町の産業廃棄物不法投棄事件を矮小化の噂。

 

◆「4課担が『知らなかった』とは?」…お台場テレビが暴力団関係者に対する名義貸しのK某・前横浜支局長休職1ヶ月の大甘懲戒処分

 

◆「縄張り争い?」…警視庁組対5課が虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された厚労省麻薬Gメン・奥村某犯人隠避容疑で再逮捕。

 

◆「敏腕編集者に何が?」…警視庁捜査1課が朴某・講談社『モーニング』編集次長を妻に対する殺人容疑で逮捕。

 

★「ユルフン文科省」文部科学省が人事異動案を全職員に誤送信の大ポカ

 

★「『仏になれば借金は香典代わり』は今は昔の物語!?」…自死したT建設顧問が遺した借財めぐり東西暴力団が関係者に強烈な"追い込み合戦"を展開中の噂。

 

◆「露骨な言論買収!?」…解散前の批判封じには広報費用のバラマキが一番!――政府広報予算が過去最大の90億円規模に増大。

 

◆「執念の逮捕にアッパレ!」…警視庁捜査4課が野球賭博の中胴元・三輪某を賭博開帳図利容疑で逮捕。

 

 

<政治>

 

🌸「一代限り」…平成31年元旦の皇太子の即位に伴い新元号にすることが内定。

 

★「パフォーマンス不発」シンゾウ首相、体調不良を押しての真珠湾慰霊の旅も熱烈報道は官邸御用マスコミだけ。

 

★「耳にタコ」「ワクワクする社会に〜」「何はともあれ経済最優先」――シンゾウ首相が年頭会見で妄想満載の掛け声連発でご満悦。

 

★「20分間の密談で何を?」シンゾウ首相百合子知事が腹に匕首飲んで?作り笑顔の五輪会談。

 

★「太郎節健在」「金貸しがカネを貸さないで何を商売するのか」「財務省はブラック企業の最たるものといわれる職場環境だ」――マフィア財務相が目利き不在の銀行に喝!

 

★「何でも五輪!?」平成の治安維持法?――政府が通常国会に非難轟轟の「共謀罪」「テロ等準備罪」に名前を変えた組織犯罪処罰法改正案を提出の構え。

 

★「年の瀬の ドサクサ紛れに 靖国へ」メガネ防衛相が念願の?靖国神社を参拝。

 

◆「インサイダー取引?」メガネ防衛相が夫名義で「三菱重工」「川崎重工」「IHI」「日立製作所」「三菱電機」など防衛関連株を大量保有。

 

◆「飼い犬に〜!」志桜里・民主党前政調会長がガソリン代支出問題について「元公設秘書の不正使用だった」と公表。

 

★「老婆心ながらボロが出ぬうちに〜?」森田健作・千葉県知事が3選出馬(3/26投票)を表明。

 

◆「公明党に続け!?自民党都議3人が選挙目当て?に脱走、新会派「新風自民党」を結成。

 

★「夫唱婦随で7回の官費旅行!?森 博幸・鹿児島市長が姉妹都市訪問理由に公金使ってフルムーン旅行の厚顔。

 

◆「腐っても〜!?…千代田区長選(2/5)に自民党が与謝野信氏(与謝野馨・元財務相の甥)を擁立。

 

★「しっかりせんかい!」…新年早々、五十嵐立青・つくば市長が追突事故で謝罪。

 

◆「投了!」…平日の賭けマージャンで窮地の斎藤守史・飯塚市長と田中秀哲・同副市長が辞職へ。

 

 

<企業>

 

★「クビを代えても体質は不変です!!…過労死など長時間労働で労基法違反容疑で書類送検された石井 直・電通社長が辞任を表明。

 

◆「出し遅れの証文」…「改めるべきは改める」――辞任する石井直・電通社長が中身ナシの年頭訓示。

 

★「ババ掴みで債務超過!?「東芝」が米子会社「ウエスティングハウス」を通じて買収した「CB&Iストーン・アンド・ウエブスター」の減損損失4000億円超計上で株価急落、時価総額が1兆円ワレ

 

◆「バンコク〜アランヤプラテートor〜チェンマイ」 「JR貨物」「豊田通商」がタイの鉄道貨物輸送事業への参入を決定。

 

◆「百五銀行に追いつけ」「三重銀行」「第三銀行」が経営統合交渉を検討。

 

★「ポーズ?」「社長辞任で済まない」――塩崎恭久・厚労相が労働基準法違反の「電通」に追い打ち発言も本音はムニャムニャ。

 

◆「地獄の沙汰も〜」…排ガス不正問題で独・VW社が米司法省と罰金&民事制裁金併せて史上最高の5000億円で和解。

 

★「SOS!」…粉飾決算で沈没寸前の「東芝」「三井住友」「みずほ」「三井住友信託」に再建支援を要請。

 

★「嗚呼、今度もダメ会長!?」上田良一・NHK会長が横浜放送局職員のネコババ&自殺事件について「コメントは控える」と逃げの一手。

 

◆「独自の新薬開発より買収!」「武田薬品工業」が米「アリアド・ファーマシューティカルズ」を6300億円で買収。

 

 

<国際>

 

◆「米国は蚊帳の外?」プーチン・ロシア大統領アサド政権と反体制派武装勢力「停戦合意文書」を交わしたことを発表。

 

★「ひび割れの日韓合意」…釜山の慰安婦像設置に抗議して長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事に対する一時帰国命令に対し、韓国野党「共に民主党」が「10億円返す」と反発。

 

 

<原発>

 

◆「イエローカード」…原子力員会が「もんじゅ」の後継の高速炉開発に警告。

 

◆「廃炉にするならカネをくれ?」西川一誠・福井県知事が高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉決定に文句タラタラの巻。

 

 

<訃報>

 

◆俳優の根津甚八さんが老衰のため死去。享年69。合掌。

 

◆米天文学者のベラ・ルービンさんが老衰のため死去。享年88。合掌。

 

◆米女優のデビー・レイノルズさんが死去。享年84。合掌。

 

◆仏作曲家で歌手のピエール・バルーさんが死去。享年82。合掌。

 

早川仁朗・元下野新聞社長が老衰のため死去。享年84。合掌。

 

◆銅版画家の深沢幸雄さんが老衰のため死去。享年92。合掌。

 

茂串俊・元内閣法制局長官が肺炎のため死去。享年96。合掌。

 

小野信一・元社会党衆院議員が肺炎のため死去。享年84。合掌。

 

◆ラフサンジャニ・元イラン大統領が死去。享年82。合掌。

 

◆清元節三味線奏者の清元栄三さんが膵臓ガンのため死去。享年80。合掌。

 

◆作家のもりたなるおさんが肺炎で死去。享年90。合掌。

 

◆伝説の女性戦争特派員、クレア・ホリングワース女史が死去。享年105。合掌。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年1月12日配信「初春の花・三様」


【寒桜】


【梅】


【桃】


 
 大空に向かって誇らしげに枝を伸ばす彼らの健気さに感激!


2017年1月11日配信「切り崩される自民、白旗掲げた公明――今年も続く『小池劇場』の“被害者”たちの泣き言」<政治>

劇場支配人(wikipedia)


 小池百合子都知事が、豊かで巨大な東京都庁に群がる「黒い頭のネズミ」を退治する「小池劇場」は、今年も継続。マスコミの新春インタビューなどで「新党結成」を示唆するとともに、1月7日には7月に行われる都議選に出馬する政治塾「希望の塾」の候補者を絞り込むための筆記試験を行った。

 絶えずマスコミに話題を提供。飽きさせることがない手法は今年も健在である。

 豊洲移転、東京五輪施設などの見直しは、必ずしも思い通りの成果は上げられなかったが、税金の使途について都民、国民を覚醒させる効果はあったし、「利権を握る者たち」をあぶりだしたのは事実である。

 小池都知事の次の目標は、「東京大改革」を阻む「ドン・内田茂都議」らを排除することである。

 その第一弾が来月5日投開票の千代田区長選で、第二弾が7月の都議選である。

 既に、自民都議団からは3人の離反者が出て「新風自民党」を結成しており、今後も、事実上の切り崩し工作が続くのは間違いなかろう。

 内田氏の右腕の高島直樹都連幹事長は、「一枚岩で行こう」と、呼びかけているものの、後援者らに「反小池じゃ選挙に勝てないよ」と、脅され浮き足立っている。

 現世利益追求?のために「常に与党」であることを自らに課している公明党は、早くも自民党と袂を分かち「親小池」に寝返った。

「議員報酬見直しを巡って自民党と決裂した」と、報じられているが、それは“建前”であって、小池都知事に擦り寄ることによる利権継続の道を選んだ。

 そこは、対決色を変えない自民党に比べると、よほどしたたかで狡いが、こうした変節は毎度のことである。

 内田氏の前の「ドン」が、公明党の藤井富雄氏であったことでも分かるように、ハコ物から土木工事、上下水道、産業廃棄物などに至るまで、公明党の都政への影響力は、自民党と遜色ない。

 都庁の官僚は、05年に藤井氏が議員を引退した後は、内田氏の了解を事前に取り付けるのが慣行となったが、それは「ドンの座」を藤井氏が内田氏に"禅譲"したからだ。

 一般会計予算が約7兆円で都税収入は約5兆2000億円。国から交付金をもらわない唯一の自治体で16万人の職員を抱える東京都には、既得権益が網の目のように張り巡らされており、自民党はそれを小池都知事と対決することで死守する道を選び、公明党は従うことで柔軟に対処する道を選んだ。

 今の勢いで行けば、勝負は見えている。

 40人程度の候補を立てるという小池新党は、公明党と利権に縁がなく「親小池」を表明している民進党、新風自民党などの自民脱退者に配慮して選挙区を選ぶことになっており、自民党の敗北は免れない。

 小池新党は「30議席は固い」と言われており、となれば小池支持派が都議定数127の過半数を大きく上回るのは確実だ。

 これまで東京都の利権構図は、都知事が誰であろうと、政官業の癒着によって守られてきた。

 交付金をもらわない分、国会議員が口利きをする場面は少なく、歴代、「ドン」と呼ばれるような大物都議が、公共工事の仕切り役、調整役となり、都庁の官僚はそこへの根回しを欠かさなければ支障なく事業を進めることができ、ゼネコンなどの業者は、その構図に従うことで受注を果たした。

 財政が豊かな自治体だけに余禄は大きく、都議は年収約1700万円と自治体の中でも最高ランクで、都の官僚は国家公務員のように監視を受けることなく、都政に関係する100近い外郭団体、公益法人などに天下り、民間企業にも再就職して高収入を確保。また業者は、政官の予定調和の世界をカネと票で支え、事業を談合で分けあった。

 そのトラインアングルを「大改革」で打ち壊すというのだから既得権を握る者は戦々恐々。なかでも最初に標的にされた自民党都議からは、悲観的な都議選予想が伝えられて“恨み節”しか聞こえてこない。

 このまま小池旋風に弾き飛ばされるのを座して待つのか、公明党のよにな面従腹背の道を選ぶのか。

 小池新党が候補者を絞り込むという3月がひとつの山場となりそうだ。【酉】

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年1月7日配信「週刊0510のおススメイベント」

 



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