2017年7月21日配信「人生本因坊の甘辛時事問答」<連載>

 (自由民主党HPより)


 

――先日の閉会中審査は出るべき役者が揃って欠席、閉まらない結果に終わりました。

本因坊師「あるはずの資料はないし記憶もない――ないない尽くしじゃあ、そらあ話も弾まんわなwww」

――安倍首相は外遊理由に不在だし、藤原某、木曾某、キーマンと名指しされた和泉某も逃亡。要するに帳面を消すだけのサル芝居、完全に肩透かしでした。

本因坊師「午後のアホヤマ某の質問なんか、声が大きいだけで、中身はデタラメ三昧。見ちゃおれんほどの酷さだったな」

――冷静な答弁だった元愛媛県知事だけは比較的マトモな感を受けましたが…。

本因坊師「甘いなあ。ヘビースモーカーで鳴らす根っからの”役人狸”の煙に惑わされてしもうて…www」

――まさか!あの爺さんが狸だなんて?

本因坊師「名にしおう伊予の国の元お代官様だ。ひと筋縄ではイカン人物だぞ。文部官僚、JASRAC会長時代の諸々の“武勇伝”を聞いたら、『こら〜っ、クソ爺ィ!何を分かったようなことを言うとるんや!』と、言いたくもなるぞ!www」


――何ですか、その”武勇伝”というのは?

本因坊師「ウフフ。83年も生きてりゃ色々あるがなwww」

――(嫌らしいなあ。意地でも自分で調べますよ!)それはそうと、すっかり国民に愛想尽かしをされて支持率が30%を割った安倍首相の新しいスローガンが「人づくり革命」と「働き方改革」だそうです。

本因坊師「クソ暑い時に冗談を言うな、バ〜タレが!」

――マジっすよ!

本因坊師「一体、いくつスローガンを掲げたら気が済むんだろうな」

――「働き方改革」は、非正規の時にはなかった責任感やヤル気が生まれるからと、「同一労働同一賃金」を掲げています。

本因坊師「アホか!今まで非正規社員には『責任感とヤル気』がなかったということを前提にした改革なんて失礼千万。ハナからデタラメと言うとるのと同じや!(怒)」

――(そんなに唾を飛ばさないで下さいよ)もうひとつの「人づくり革命」の方は、教育費の無償化が柱になっているようです。

本因坊師「身辺が疑惑だらけで騒がしい張本人が『人づくり』だなんて笑止千万。ヘソが茶を沸かすがな」

――憲法改正を意識しているのでしょうが、民主党が実現させた高校無償化を否定したくせに、それを元に戻す訳ですから、整合性ゼロですよね。

本因坊師「穿った見方かも知らんが、安倍首相が唱える『人づくり』ちゅうのは、権力に異を唱えない、従順な国民を作るためじゃないかな」

――なるほど。自民党の憲法草案でも、現行憲法第13条(すべて国民は個人として尊重される)の「個人」から「個」をさりげなく削除していることからも、それは明白です。

本因坊師「やるじゃないか。『個人』と『人』の意味の違いに着目するとは、なかなかに鋭い指摘だな」

――老師の一番弟子ですから…www。

本因坊師「『レッツゴー・アベノミクス』の掛け声のもと、三本の矢、新三本の矢、トリクルダウン、原発アンダーコントロール、物価上昇率目標2%、拉致家族奪還、北方領土返還、地球儀俯瞰外交、女性活躍時代、待機児童ゼロ、1億総活躍社会、みんなにチャンス!構想、そして今回の働き方改革、人づくり革命。――第2次安倍政権の4年半を振り返れば、どれもこれもスローガンだけで、どれひとつとして達成されたものはなし。いい加減、“大道香具師政治”に目が覚めなきゃ、本当に“日本丸”は沈没してしまうぞなもし」

――反対に、強引に成立させたのが、戦争するために必要な特定秘密保護法と安保法、共謀罪。まさに“亡国内閣”そのものですね

本因坊師「剣が峰に立たされた安倍首相にしてみれば内閣を改造、盛り返したいところだろうが、支持率下落の理由が『信頼できない』では、“伝家の宝刀”も抜けないし、KOタオルが投げ入れられる日も近そうだな。――『祇園精舎の鐘の音  諸行無常の響きありぃ〜〜」――♪べべンベンベン♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年7月20日配信「共謀罪適用第1号は暴力団⁉――ヤクザ利用を察知した『6代目山口組』が傘下組員に配布した『共謀罪対策マニュアル』の切実な中身」<事件>

金田勝年法相(官邸HP)


 

 スッタモンダの挙句、強引に成立した共謀罪が7月11日に施行された。

 「国会ではテロ等準備罪と説明され、『テロ集団や暴力団が取り締まりの対象であり、一般人に適用されることはない』と、答弁されてきただけに、法律の“実績作り”のために、ヤクザが集中的に対象とされる可能性が高い」

 先般、山口組が傘下組員に対して配布した「共謀罪を考える」と題した共謀罪対策マニュアルは、冒頭の「はじめに」で、こう記されている。

 実に簡潔にして「国家の思惑」をよく捉えている”対策文書”である。

 国会で民進党などの野党が攻撃したのは「一般人に及ぶ危険性」で、政府の見解は揺れ動いた。

 が、結局のところ「組織的犯罪組織の周辺者」も共謀罪の対象になるのだから、捜査機関のさじ加減ひとつで「一般人」””も共謀罪の対象となるのは明らかだ。

 ただ、反対が多く、今も国民の多くが「心の内を裁く法律」と恐れているので、最初の段階で危うい境界線に踏み込むことはない。

 特に第一弾は、誰もが納得する集団。つまり「暴力団」になるのは濃厚で、マニュアルは、それを踏まえて作成されている。

 その危機感は至当で、認識も間違ってないのだが、「では、どうすべきか」という傘下組員の“悩み”に答えるものではない。

 「要は、電話は盗聴を前提としろ、ラインやメールで大事なことは話すな、なるべく外で集まるな、ということだが、それは共謀罪が施行されなくてもやっていたことや。共謀罪でどこがどう変わるかは分かるけど、じゃあ、何に気をつければいいのかがわからない」(六代目山口組三次団体幹部)

 確かに、共謀共同正犯の拡大解釈、使用者責任の判例増加によって、最終的な罪はピラミッド型組織の頂点にいる組長のものとなった。

 組長を守るために、これまでも山口組はさまざまな形で勉強会を重ね、暴対法改正や暴力団排除条例に備えており、共謀罪が施行されたからといって、新たな“備え”が必要になるわけではない。

 マニュアルで指摘される「運用例」には、以下のようなものがある。

 ・対立組織幹部の殺害を計画、拳銃購入資金の用意など事前準備の段階で殺人の共謀が成り立つ。故に殺人計画がでっちあげられ、ATMで金を下ろしたことが準備行為となる。

 ・二代目大石組の井上茂樹組長が逮捕され、不起訴となった殺人予備事件でも、共謀罪が適用されれば、マンションを借りたことが準備行為とされ有罪とされる可能性が大きい。

 ・薬物事犯などでは、実際に薬物を購入、販売していなくとも「計画段階」で処罰の対象となり、計画したとされる人物と会っていた、カネのやり取りがあったなどで、広範な組員、場合によっては親分クラスも共謀罪となる。

 またマニュアルは、共謀罪の「自首減免制度」にふれ、既に法制化された司法取引と同じように、<チクられた側に反論する場がなく、チクった側の言いなりで冤罪が生み出されることになる>と、警告。対象犯罪が拡大されたばかりの盗聴法(通信傍受法)の対象犯罪に共謀罪が取り入れられるだろう、と予測している。

 そのうえで、「まとめ」として、既にヤクザに対しては共謀罪と同様の扱いが行われているが、今後はハードルがさらに低くなるとして、「個人的な犯罪であっても、当たり前のように組織的とされ、広範な組員に共謀罪が適用されるようになるだろう」として、注意を喚起している。

 確かに、度重なる暴対法改正とトドメを刺すような暴排条例で、暴力団構成員は「存在自体が悪」となり、どんな行為も拡大解釈で罪とされ、今更、共謀罪で何か新たな準備をする必要もない。

 そういう意味で、マニュアルに殊更、驚くような指摘はないのだが、国家はここまで追い詰めた暴力団を「法律の実績作りのため」に使い、狙われる側もそれを承知しているあたりに、「暴力団の制度的利用」も“最終章”を迎えたのではないか。【申】

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年7月19日配信「世の中で一番ばかばかしい買い物、民事裁判!」<『阿修羅になったヤス』>




 裁判官の出世主義について、江波戸哲夫著『官僚大研究』には、次のように書いてある。

1 物言えば唇寒し裁判所


 元最高裁判事・谷口正孝に会った時、「どうも最近は最高裁が行政追随になっているようですが」と水を向けた。

 

 「無礼な!」と反撃されることも覚悟していたのだが、谷口は、「そうなんですよ。どうしてそういうことになってしまったのですかね」と屈託のない表情を返してきた」。

 

 谷口は、驚くほどの率直さで、現在、最高裁について抱いている思いを話してくれた。

 「私は、裁判官は自らの良心と法に従って堂々と判決を下すことだけ心を傾けていればいいと、常々思ってきたのですが、そんな話をしたら、小田中(聡樹・東北大教授)君に『あなたがおかしい。自分の知っている良心的で、いい論文を発表しているような判事は地方の裁判所ばかりを回っている』と言われてしまいました。確かに立身出世主義を掻き立てるような風潮が裁判所内部にあって、それに勝ち残れなければ昇給や任地に大きな差が出るということであれば、裁判官は自己保身するようになって、長いものに巻かれろということになるでしょうね」

 もう少し谷口の話を聞こう。


 「最近の若い陪席判事など、自らの良心と法どころか、裁判長の顔色ばかりうかがっている者もいるようですな。こういう風潮の中で、若い諸君に向かって「冷遇されても構わんじゃないか。勇気を持って頑張れ」とはとても言えない。公平な人事を保証するために、第三者委員会のような制度を作った方がいいのかもしれないですね」と。

 最高裁判事までが、ここまであっけらかんと認めている裁判官出世主義が、今の裁判官の世界であるということを、どれだけの人が知っているのだろうか。


 これでは「正しいことを正しい」と判決する裁判官に巡り会えるのは、宝くじに当たるようなもの。こんな裁判に高いお金を払って民事裁判を買っている国民はたまらない。



2 今の裁判制度では社会・生活常識のない欠陥裁判官しか育たない


 裁判官には書記官、調査官、事務官が裁判官に仕え、裁判官の指示に従い、裁判官の言いなりに仕事を行う。時には裁判官の指示で調書の改竄まで行うとまで言われている。裁判官の住むところは感謝で、一般市民との接触がない人たちである。

 安倍晴彦弁護士は、著書『犬になれなかった裁判官』で次のように書いている。

 「他人との接触といえば、それは裁判官と言う職業的地位・立場、いうなれば『権力的地位・立場』に基づいた場合に限られていく、一般市民からかけ離れた人たち(人種)である。・・市民の感情がわからない」と。

 民法は、社会常識の中で良識部分が法律になったものと私は思う。それゆえ、民事裁判官に求められるものは、社会常識・良識、そして人間性である。


 市民生活・常識がわからない裁判官たちが、市民生活の「軋みや軋轢から生じる民事事件」を裁くことは出来ない。【原敏恭】

 

 

 

 

 

 


2017年7月18日配信「沓掛龍之介の株式道場」<連載>

 

◆今週の日経平均株価の動向

 

 自然体の動きで、上値追いの相場に変更は有りません。日経平均株価の下値メドは19830円上値メドは20300円。個別銘柄では「日本冶金工業」(5480)「大黒屋」(6993)「日東精工」(5957)「ゼニス羽田」(5289)「東栄リーファーライン」(9133)「ミマキエンジニアリング」(6638)「イマジカ・ロボットHD」(6879)に注目です。【龍】

 

☆中期推奨銘柄

 

★1813  不動テトラ
<東証1部・7月14終値184円>



 

★5805  昭和電線HD
<東証1部・7月14日終値90円>






★5614  川金HD
<東証1部・7月14日終値375円>










 


2016年7月17日「週刊0510のおススメ催事」

 


2017年7月15日配信「東京仙人島通信局週間ミニ情報」<連載>

 

 「(都議会)選挙は安倍政権への信任投票だったといっていい。通常国会では、森友問題や加計問題で数々のデタラメが発覚した。どちらも首相自身の問題です。ところが、説明責任を果たすどころか、ごまかしや隠蔽、詭弁で逃げまくり、共謀罪を強行して国会を閉じてしまった。不誠実な安倍政権に鉄槌を下そうと、有権者は手ぐすね引いていました。都議選の最中にも数々の暴言や醜聞が政権中枢から飛び出したことで、有権者の怒りが爆発したのです」(本澤二郎氏・日刊ゲンダイ7/4

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

<社会>

 

★「旧悪露呈」小糸正樹・復興庁統括官が「クールジャパン機構」執行役員時代のセクハラ発覚で大ピンチ。

 

◆「別件で再逮捕も?」…大阪府警捜査4課が大物総会屋・西川三四郎銀行通帳詐取容疑で逮捕。

 

★「悪いのは津波⁉」…「所管部署に任せていた」「報告受けた記憶はない」「対策先送りの評価は誤り」――「東京電力福島原発事故」初公判で強制起訴された勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の3被告が口を揃えて無罪を主張。

 

◆「木っ端役員を逮捕!」…警視庁捜査2課が栗田某・成田国際空港会社元執行役員ら3人を贈収賄容疑で逮捕。

 

★「冗談?本音?」…「ミサイルは東京のど真ん中に落した方がいい」――田中俊一・原子力委員会委員長が仰天発言。

 

 

<政治>

 

★「自分が蒔いた種なのに〜!」…「厳しい都民の審判は自民党に対する厳しい叱咤と受け止め深く反省しなければならない」――安倍首相が都議選大敗北について、いつもながらの口先コメント。

 

★「ノー天気4人組」…都議選惨敗の当日に安倍首相、麻生財務相、菅官房長官、甘利前経済再生相が高級フレンチ店で舌鼓。

 

◆「ナントカのひとつ覚え!」…「度重なる国際社会の警告を無視した許し難い暴挙だ」――北朝鮮の弾道ミサイル発射に安倍首相が毎度毎度の空疎なアピール。

 

★「三十六計逃げるが勝ち!」…加計問題の国会閉会中審査に前川喜平・前文部事務次官を参考人招致も肝腎の安倍首相はG20出席理由に海外旅行。

 

★「出る出ない、出る出ない、やっぱり出る」安倍首相が出席を閉会中審査に一転、出席を宣言。

 

★「老兵の咆哮」…「防衛大臣をクビにしていれば(都議選の)大敗はなかった」――野中広務・元幹事長がユルフンの古巣に喝!

 

◆「虚しき絶叫!」所得税・法人税・消費税の主要3税が揃って減収も安倍首相は嬉々として「アベノミクス成功」の大本営発表。

 

◆「うっせえなあ!」「何ら問題ない」「常識的な発言だ」――菅官房長官が安倍首相の「あんな人発言」について例によって例の如しの嫌味な発言。

 

★「座布団2枚!」…「T(豊田)H(萩生田)I(稲田))S(下村) is 大打撃」――都議会大惨敗の原因について中谷厳・元防衛相がお洒落な分析。

 

◆「月に叢雲〜⁉」…麻生派が山東派、谷垣派の一部を吸収した麻生太郎財務相が党内第2派閥の「志公会」(59人)を結成も大臣規範違反のゴルフ場会員権購入報道。

 

★「普天間基地返還に赤信号」「返還条件が整わなければ普天間の返還がなされない」――トランプ政権初の日米2プラス2(外務・防衛担当閣僚会議)が稲田防衛相の“密約”漏洩?で突然の延期。

 

★「バ〇につける薬なし!」「台風来てるの?知らなかった〜」――都議選での憲法違反発言に続き、自衛隊が九州豪雨災害で奮闘中も “政務”理由に不在の稲田防衛相に「一刻も早く辞任すべし」の声。

 

◆「老醜の戯言!」「公明党は2枚舌」「都民ファーストはキャバクラみたい」――丸山和也・自民党参院議員がまたもや言わずもがなのひと言。

 

◆「嫌がらせ告発?」…新潟地検が森ゆうこ・自由党参院議員に対する所得税の還付金詐欺容疑の告発状を受理。

 

★「論功行賞⁉」…籠池学園疑惑で虚偽答弁?連発で国税庁長官にご栄転の佐川宣寿・財務省理財局長にブーイングの嵐。

 

◆「難破船からまたネズミが〜⁉」…都議選で7議席から5議席に転落でも涼しい顔の民進党に嫌気がさした?藤末健三・政調会長代理が離党。

 

◆「トカゲの尻尾の独演会⁉」籠池泰典・森友学園前理事長が大阪府議会の参考人質疑で例によって例の如しの籠池節

 

◆「新代表に難あり?」小池百合子都知事が都民ファースト代表を辞任、後任に特別秘書・野田 数氏を指名も醜聞テンコ盛り?で前途多難の声も。

 

 

<企業>

 

★「“海賊一家”が差し止め仮処分を申請」「出光興産」が創業家の持ち株比率低下?狙って4800万株の公募増資(1385億円)発表で出光一族が大反対。

 

★「事件は公開の法廷に」…「略式裁判は不当」――東京簡裁が「電通違法残業事件」について異例の判断。

 

◆「過ぎたるは〜?」…「西武HD」傘下の「プリンスホテル」豪「ステイウェル・ホスピタリティGからホテル事業を43億円で買収。

 

 

 

 

<国際>

 

◆「逃亡30年」…ブラジル連邦警察が麻薬王のルイス・カルロス・ダホッシャを逮捕。

 

★「初のレッドライン越え」「米国への独立記念日の贈り物だ」――北朝鮮がICBM「火星14型」の発射実験に成功。

 

 

<訃報>

 

🌸ドラマーの樋口昌之さんが死去。享年63。合掌。

 

🌸故田中角栄首相の元秘書・榎本敏夫さんが老衰のため死去。享年91。

 

🌸安西愛子・元自民党参院議員が老衰のため死去。享年100。合掌。

 

🌸俳優の中嶋しゅうさんが大動脈解離のため死去。享年69。合掌。

 

 

 

 

 

 

 


2017年7月14日配信「週刊0510のおススメ舞台」

 

 


2017年7月13日配信「笠岡和雄・元二代目松浦組組長が『狼侠』で明かす芸能界と暴力団の果てしなき闇」<事件>

 

 

 「タブーなき男」――笠岡和雄・元二代目松浦組組長を知る者たちの共通認識である。

 その笠岡氏が、7月6日に上梓した『狼侠』(大翔)は、16歳から暴力団世界に入った笠岡氏の一代記であるとともに、暴力団との“連携”で芸能界での存在感を確かにした周防郁雄・バーニングプロダクション社長の糾弾の書である。

 今年に入って笠岡氏は現役を引退したが、神戸を拠点とする松浦組は、かつて田岡一雄・山口組三代目時代に喧嘩を仕掛けるほどの武闘派組織として知られていた。

 その後、勢いは失うものの、二代目を継承した笠岡氏は、山口組の下にはつかず、一本(独立系組織)を通してきた。

 近年、その存在感を見せつけているのは、傘下の右翼団体・大日本新政會での活動で、激しい街宣活動と恐れを知らぬブログで知られていた。

 大日本新生會のブログで標的となっていたのがバーニングプロである。

 周防社長は、芸能界やマスコミ関係者の間で、知らぬ者がいない「芸能界のドン」だ。

 ドンに睨まれると、威光が及ぶ芸能プロダクションのタレントを起用することができなくなり、事実上、テレビ番組が成り立たない。

 それは音楽だけでなく、ドラマやバラエティーなどテレビ全体に及び、雑誌社は、記事はもちろんグラビアの編集に支障をきたす。

 そんなバーニングを大日本新政會は、徹底的に叩いた。

 2001年、赤坂のバーニング事務所が銃撃を受けるという発砲事件をきっかけに、笠岡氏はバーニングの所有するマンションに入居。「若い衆」を常駐させて、用心棒を務めていた時期もある。

 それほど親密だった二人の仲は、千葉県で周防氏とその周辺で計画していた産業廃棄物処理場の建設をめぐって険悪になり、やがて袂を別った。

 その時の感情的なシコリと金銭的なもつれが原因となっての攻撃だけに、材料はいくらでもある。

 それを笠岡氏は、バーニング系プロダクションやタレントを起用する放送局などに街宣をかけて大音量で流し、その内容を詳細にプログで公開し続けた。

 マスコミ関係者は、音楽番組や各種音楽賞だけでなく、NHKの紅白歌合戦にまで影響力を行使する周防氏の力は知り抜いている。

 だが、それは公表、記事化される類のものでなく、半ば“伝言ゲーム”のような噂話のレベルだった。

 それが、かえって周防氏の虚像を膨らませパワーアップさせた側面がある。

 大日本新政會のブログは、その虚像を剥いだ。

 確かに周防氏には、広域暴力団の各所に築いた人脈があり、それを使ってタレントたちの離反を押さえ込むという指摘があった。

 それは、周防氏に限らず、興行を通じて暴力団と親しくならざるを得ない芸能プロの宿命と受け取られていたものの、具体的な事例が示されることは滅多にない。

 ところが笠岡氏は、それを「かつて愛人だった」というタレントのM女史を事例に暴露。セックスの中身にまで踏み込む衝撃的なものだったが、事例はそれだけではない。

 NHK紅白歌合戦の舞台裏や大河ドラマのプロデューサーに肉弾攻撃を仕掛けてタレントを送り込むなどの”周防流の仕掛け”を暴露。それを取り上げた週刊誌などもあり、大日本新政會のブログは、一時、芸能・マスコミ関係者とゴシップ好きには欠かせない読み物となった。

 『狼侠』は、そうしたブログの集大成であるのに加えて『仁義なき戦い』にも登場する広島のヤクザ組織に入った笠岡氏が、殺人罪で服役、その後、松浦組を継承したヤクザ人生を振り返るとともに、鶴田浩二、松方弘樹、ビートたけしなどとの交遊も記している。

 周防氏だけでなく、「周防氏の依頼を受けてブログ記事を止めにきた」という数々の暴力団幹部も実名で記しており、面白くない人たちは数多いが、「タブーなき男」に忖度は一切なし。”快著”とも”怪著”ともいえる「最後通告の書」(☚帯紙)である。【未】

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年7月12日配信「人生本因坊の甘辛時事問答」<連載>

新聞記者の鑑・望月衣塑子女史


――負けましたね。

本因坊師「負けたな」

――大敗でしたね。

本因坊師「ン?」

――戦前の40を割って23ですよ。大惨敗でしょ。

本因坊師「23?――お前は何の話をしとるんや?」

――都議選ですよ。そういう老師は?

本因坊師「ワシは将棋の話をしとるんや。快進撃を続けていた藤井クンが30連勝を前に負けてしもうたがな( ノД`)」

――(……)

本因坊師「快進撃といえば、筆が曲がりっぱなしのブンヤたちばかりの中にあって独り気を吐いている女流記者がいるそうだな」

――東京新聞社会部・望月衣塑子女史。――彼女の鋭い取材には能吏の菅官房長官以下、官邸筋は戦々恐々ですよ。

本因坊師「情けないのう。野郎どもは何をしとるんじゃ!」

――過去の支局時代も数々の“武勇伝”の持主として知られていたのですが、是は是、非は非とするメリハリの効いた取材は爽快の一語。奇をてらうのではなく、記者として当たり前の質問をしているのですが、他社の腰抜け記者は、それすらできないのですから情けない限りです。

本因坊師「報道機関の使命は権力の監視だ。伝統的に政治部の記者なんか“提灯持ち”ばっかりだからなあwww。彼女のような記者が増えるとマスコミも“マスゴミ”なんて揶揄されないのに…www」

――新聞のルーツは明治維新で禄を失った下級武士たちのための、いわば失対事業。『やはり野に置けレンゲ草』なのに在野精神をすっかり忘れて、権力擁護に血眼になるなんてどうかしています。

本因坊師「時代が変わろうと、その事業の本質は不変や。マスコミだけやないぞ。たとえば人材紹介業なんて気取っているが、ピンハネ専門の口入れ屋。株屋やFX屋は賭博屋。サラ金、ローン屋は高利貸。――中身は同じなのに、看板を変えただけで正業面しとる“ヤクザ商売”が大手を振ってお天道様の下を歩いとるんやからなあwww」

――それはそうと、都議選敗北のしっかりした総括もそこそこに、お盆前の内閣改造の声が永田町で大きくなっています。

本因坊師「『愚将の下に弱将あり』――“親分”が親分だからなあ。いくら“直参”をいじくったところで意味はないだろう。自分自身の不誠実な言動が無様な結果の原因なんだから、真摯に反省。思い切って臨時国会を開いて森友、加計問題など一連の失態を謝罪するぐらいの度胸があれば、まだ支持を回復するチャンスはあるのだが、内閣改造や外交問題で批判を躱そうとしているのだから、かえって不信感を増殖するのが関の山だ」

 

――問題が噴出した時に「私が関与していたら総理大臣も国会議員も辞める」なんて大見得切ったからですよ。

 

本因坊師「盤石に見える権力も一旦、綻び始めると加速度的に傾くもの。肚に力を入れて死中に活を求めれば望みもあるのだが、安倍首相にそれを求めるのは無理。いずれ今回の都議選が政権崩壊のターニングポイントだった!ということを思い知らされるんじゃないかな」


――冴えてますね、今日は!www

 

本因坊師「コラ、ハゲ〜!――年寄りをおちょくったら承知せんぞ!」

 

――目下、大臣の座を追われそうなのが、相次ぐ失態、失言でボロボロの稲田朋美防衛相とトンチンカン答弁連発の金田勝年法相のふたりは当確ですが…。

本因坊師「”泣き虫メガネ”はともかく、野党の論客をことごとく論破した”共謀罪成立の功労者”は留任させるべきだろうwww」

 

――「バ〇とはさみは〜」といえども、いくら何でも……www。

 

本因坊師「ご両人とも、まだ大臣の席に座っていること自体が悪い冗談だが、クビを切らなきゃイカンのは仰山おるぞ。――悪代官丸出しの山本幸三地方創生相、頼りなさではピカイチの松野博一文科相は無論のこと、石原伸晃塩崎恭久高市早苗、山本有二、鶴保庸介各大臣も“更迭リスト”に入れるべきだろう」

――麻生太郎財務相、菅義偉官房長官は留任の声が強いようですが…。

本因坊師「突然の謀反の可能性もあるし、本音は切りたいのだろうが、だからこそ傍に置いておきたいんだろうwww」

――しかし、大臣をバタバタと切るのはいいですが、人材枯渇もここに極まれり。党内を見渡しても代わりがいないのでは?

本因坊師「いっそのことクジ引きで決めるか、世界初のAI大臣というのはどうだろうなあwww。たとえハズレでも諦めがつくだろうwww」

――人気者の小泉進次郎クンは入閣するでしょうかねえ?

本因坊師「沈没寸前のデンデン丸に乗ってもいいことはなさそうだし、ワシなら『やめとけ』と言うが、横須賀市長選の“借り”もあるし、案外『Yes,sir!』と言うかもな」

――まさか?とは思いますが、なんとなんと、甘利明、三原じゅん子両議員の入閣が噂になってます。

本因坊師「マジに冗談であって欲しいが、もしそんなことになれば“自爆テロ”だろうwww。――まあ、どうあがこうと“安倍お友達内閣”の崩壊は時間の問題。ヨゴレやアバズレがトドメを刺すのも一興かも知れんぞなもしwww」 (了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2017年7月11日配信「週刊0510のおススメBOOKS」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話題沸騰!

堂々の重版出来!!

 

 



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