2014年3月5日配信「“効く効く詐欺”!?――『ノバルティス社』の次は『武田薬品』――今こそ、製薬会社と大学教授がグルになった白昼堂々の“出来レース”にメスを!!」<事件>


武田薬品工業本社(wikipediaより)



 東京地検特捜部は、2月19日、降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で、製薬会社「ノバルティスファーマ日本法人」(東京都港区)や京都府立医大(京都市)の家宅捜索に入ったが、その9日後の2月28日、田村憲久厚生労働相は、「武田薬品工業」が製造販売する高血圧治療薬に疑義が生まれたとして、「武田薬品」への聞き取り調査を行うことを明らかにした。

「ノバルティス社」の次は「武田薬品」――製薬業界の不祥事が、次々に発覚するのはなぜか。

「高血圧、心臓病、糖尿病などを対象とする循環器内科は、生活習慣病と重なって治療薬を一生、飲み続けることが多くなり、その分、製薬会社にとってはドル箱です。
 従って、製薬会社はクスリの効能などを調べる臨床試験では、高い評価を期待、試験を行う大学教授などを奨学寄付金などの名目で遇します。それでも、臨床試験がうまく行かない時は、データ改ざんの欲求に駆られ、長年の癒着によって、それに応える教授(研究者)が出てくる。そんな業界事情が背景にあります」(製薬業界事情通)

 確かに、「ノバルティス社」のディオバンは、非常にわかりやすかった。

 ともに家宅捜索された京都府立医大には、3億8170万円の奨学寄付金が渡されており、その“見返り”に同大は、「ディオバンには他のクスリより高い効能があり、狭心症などにも効く」といった論文を発表していた。

 臨床試験を行っていた大学の中には、同様に家宅捜索された東京慈恵会医大のような私大があり、適用は見送られたが、準公務員となる国公立大学だけなら「贈収賄罪」での告発も考えられた。

 厚労省は検討したものの無理と判断。結果、特捜部への告発は「偽りの効果」を打ち出したという薬事法違反だった。

「ノバルティス社」だけでないのは、「武田薬品」の降圧剤でも同じような“細工”が見られたことでも明らかだ。

 米医学誌に告発したのは、京都大学病院循環器内科の由井芳樹医師である。

「武田薬品」が販売するカンデサルタン(商品名ブロプレス)の宣伝広告に使われた臨床研究のグラフが、同じ研究をもとに発表された論文中のものと異なっていたという。

「武田薬品」が、ブロプレスのために行った臨床試験は、医薬品業界の歴史に残る大規模で大胆なものだった。

「CASE―J」と名付けられた臨床試験は、日本高血圧学会が主体となって進めた医師主導臨床試験で、01年9月から05年12月にかけて実施され、高血圧患者約4700人を対象に行われた。

 目的は、「武田薬品」が販売するカンデサルタンと「ファイザー社」などが販売するアムロジピン(商品名ノルバスク)のどちらの効果が高いかを比較するものであった。

 医師主導といいながら「武田薬品」の販売促進を目的としたものであるのは明白で、データセンターは京都大学EBM研究センターに設置され、ここは武田薬品の社員が仕切り、なかでも中核を担った幹部社員は、その後、京都大学に移籍していた。

 しかも、臨床試験の行われていた時期に重なる00年から08年にかけて、「武田薬品」から京都大学には少なくとも25億円が、奨学寄付金という形で贈られていた。

 俗な言い方をすれば、これは“出来レース”以外の何物でもないのだが、折角の工作の甲斐もなく効果は薄かった。
 主要評価項目で、カンデサルタンとアムロジピンの間に「効能の差」が見当たらなかったのである。

 そこで「武田薬品=京大」が推し進めたのが、臨床試験終了後、一部の患者だけを取り出して解析、都合のいい部分だけを使う「サブグループ解析」で「武田薬品」から京大に移籍した元幹部社員が、ブロプレスを持ち上げる論文を書いていた。

 今回、由井医師は、宣伝と論文でグラフが異なると指摘、かねて製薬業界で問題視されていた「サブグループ解析」とは違う。

 ただ、効能を“偽装”したり、そのためにデータを改ざんしたり、カネを貰って研究していたことを隠すなど、循環器内科で起こりやすい“犯罪”をすべて内包していた。

 年間の医薬品総額6兆2000億円!!――詐欺紛いの医薬品開発と販売が恒常化している医薬品業界に、今こそ徹底的にメスを入れるべき時期であろう。【伯】





コメント
タケチョーよお前もか!…幻滅!!
  • 海月
  • 2014/03/04 11:47 AM
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