2014年3月19日配信「東京仙人島通信局取材メモ」<連載>


 農地改革は日本中を震撼させた。
 昭和二十年の十月に農林大臣になった松村謙三は東京に配給米が三日分しかないと知って愕然としている。
 農地改革はそこからはじまっている。
 大臣はすぐにトラックを仕立てて近県に米の供出をたのんで歩いた。当時、長距離列車は動かなかった。大臣を迎えた農村の声は悲痛であった。若者が戦地から戻ってきたが、耕すべき土地がない。戦時中は人手不足の中を死物狂いで働いた。われわれに死ねというのかと。大臣は農地改革の必要を痛感した。
 耕作地は大半が地主に抑えられていたのである。とくに東北地方から北海道ではそうであった。小作人は耕地を借りてそれを耕し、高い年貢米を払っているのが現状であった。
 敗戦後、そうしたところでは数千人の零細農民や小作農民が地方事務所を取り巻いて騒いでいる。供出米を少なくせよというのだった。大臣は地主の農地解放を考えざるを得なくなった。
 その趨勢をいち早く察した地主層は小作地の取り上げにかかった。小作人は死活の問題であるから応じるわけはない。耕作地返還請求が多い県では一万件から二万件に達している。
 大臣は農地制度改革要綱を閣議に提出した。かなり尖鋭的な改革案であった。だが、保守勢力の強大な反対に遭って、後退した。原案の地主保有地三町歩までが、五町歩までに後退させられたのである。
 それでも大改革にはちがいなかった。これまで二百町歩を持っていた地主は五町歩のみを残して百九十五町歩を小作人に適正価格で譲り渡さねばならなくなったのだった。
 小作人と地主の軋轢が全国で繰り拡げられた。殴り合い、放火、恐喝などがあいついだ。
 そうしているところへ、GHQの覚え書が政府に届けられた。

A・不在地主より耕作者への土地所有者の移譲。
B・非耕作地より公正なる価格にて農地購入を為すための規定。
C・小作人がその所得に適応する年賦にて農地を購入するための規定。
D・小作人たりし者がふたたび小作人の地位に戻らざるよう合理的に保護する規定。

 骨子はそうであった。それから、政府、GHQ、地主、小作人のはげしい戦いが繰り拡げられた。だが、占領軍の命令は絶対であった。政府は第二次農地改革に踏み切らざるを得なかった。
 在村地主の小作地は平均一町歩(北海道四町歩)。自作地所有面積は三町歩(北海道十二町歩)。不在地主の全所有地は政府がこれを買収する。それらは小作人を優先し、自作農として精進する見込みである者に売り渡す。なお、以上の保有面積は世帯単位である。家族各自の所有は認めない。
 付随して、小作料も決まった。田で二割五分、畑で一割五分となった。
 耕作地調整委員である市町村農地委員会の構成比も変わった。自作二、地主三、小作五となったのである。
 田一反の補償価格が鮭三匹の値にもおよばぬとは何事かと、戦後幣原内閣の法相をつとめた岩田宙造が怒った。地主層はもっともな論だと受け取った。日本国憲法第二十九条に規定する財産権保障侵害ではないかと、岩田は論陣を張った。これを受けて地主の各地での違憲訴訟が起こった。
 これに真っ向反対したのが我妻栄である。占領軍は言論機関にまで介入して、岩田論を抑えている。
 昭和二十八年、最高裁大法廷は我妻説を採用して、農地改革問題に終止符を打った。

 田で反当り六百九十七円。
 畑で反当り三百三十六円。

 鮭三匹の方が高かった。(『虚空の舞い』・西村寿行・徳間書店)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<社会>

★「これで特定国立研究開発法人指定もパー!?」…「論文の体をなさない」「未熟な研究者が杜撰にデータを扱っていた」――「STAP細胞論文騒動」“割烹着女史”ひとりに責任被せて“ノーベル賞理事長”が必死の組織防衛会見。(関係者一覧:笹井芳樹・副センター長、丹羽仁史・プロジェクトリーダー、和歌山照彦・元チームリーダー、常田聡・早大教授、大和雅之・東京女子医大教授、Dr.C・バカンティ)

★「闇は底なし」東大病院が、白血病治療薬の研究に協力した患者255人のデータを「ノバルティスファーマ社」に漏洩。

◆「所詮は“お友達五輪”」…2020年の東京オリンピック組織委員に作詞家・秋元康氏、写真家・蜷川実花女史、麻生巌・九州経済連合会会長“シンゾウ&サメ脳”コンビの取り巻きがズラリ。

◆「お門違い」「会社更生法申請は武井健晃元社長らの任務懈怠によるものではない」――東京地裁が「武富士・過払い金請求訴訟」で元利用者400人の損害賠償請求を却下。

★「腰ぬけ市長!」…「過去の発言などから講師として呼ぶのはふさわしくない」――望月清賢・山梨市長が社会学者・上野千鶴子女史の講演会を急遽中止の愚。(♪とかく此の世は筋の通らぬことばかり〜♪)

★「マルナカ、WHO?」…「予想外の落札者?」――「朝鮮総連会館競売」で2番札(20数億円?)の「マルナカHD」(高松市)に落札内定?で“関係者”は目を白黒!?

◆「初の国賠訴訟」「気象庁の津波警報が過小だった」――予報以上の大津波で妻を失った陸前高田市の男性が気象庁と市に損害賠償訴訟を提起。

◆「ホンマかいな?」…愛媛県西予市で震度5・MG6.2の地震を記録も気象庁は「南海トラフ地震には直接結び付かない」と明言。

◆「刻々狭まる包囲網!?」「現場に出て営業したい」――受信契約や収納業務に支障が出始めた現場の声に遂に籾井勝人・NHK会長が“営業マン転向”宣言!?

◆「最後のおめかしはパジャマ姿!?」…東京高裁が「埼玉連続不審死事件」で一審の死刑判決を支持、木嶋某女の控訴を棄却。

◆「お姉ちゃんも有罪」「徳州会公選法違反事件」公判で越沢某女に右へ倣えの懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決。

★「損害1000億円!!」…警視庁捜査2課がフラッシュメモリーの研究データを韓国「SKハイニックス社」に提供した「東芝」系「サンディスク社」の元技術者・杉田某を不正競売防止法違反容疑で逮捕。(降格を逆恨み!?)

★「社員総出で会社喰い?」…水増し発注・無断転売・架空仕入れ・横領、何でもアリ!――「東テク」(JQ)社員111人が外部業者53社と共謀して“豪快すぎる粉飾決算”。

★「上場廃止?」「三光水産」(現太陽三光水産)買収でトラブル発生、株価大暴落の「NowLoading」(JQ)・中川哲也社長詐欺師・吉富多可士に捜査当局が詐欺容疑で内偵の噂?



<政治>

★「お前が言うなよ …「違う考えを許さないという狭量な考え方は危険と言わざるを得ない」――日本国憲法を批判するNHK経営委員・長谷川某女の適格性を追求した小西洋行・民主党参院議員の質問にシンゾウ首相がブラック・ジョーク紛いの“大人の答弁”。

★「お前が言うなよ◆「政治家、特に行政のトップにある者は歴史に謙虚でなければならない」――シンゾウ首相が慰安婦募集の強制制を認めた「河野談話」の見直しを否定。(アメリカに言われて渋々?)

★「ナイスコメント!!」「シンゾウ首相と宇宙人元首相は“夢見るリーダー”だ!」――第1次シンゾウ政権で安全保障・危機管理担当の柳沢協二・元官房副長官補が痛烈皮肉。

★「“ゴロツキ犬”!?」“安倍内閣の犬”呼ばわりに国会内の廊下で大門実紀史・共産党参院議員にケンカを売った小松一郎・内閣法制局長官が謝罪に行ってまたケンカのお粗末。(シンゾウ命が空回り?)

◆「“番犬狩り”」…「あまりにも国会をナメている。クビを取らなければならない」――松野頼久・日本維新の党国会議員団幹事長が党独自で小松一郎・内閣法制局長官の“クビ狩り”を宣言。

★「テレビには不向きの悪相デス!!」…口を開く度に集中砲火を浴びる小松一郎・内閣法制局長官の仇名は“病上がりのサタンの爪”!?

★「朝令暮改はボケ老人の特権!?」「党の決めたことに従う。小さな事で亀裂が生じない方が良い」――原子力協定に関し造反を明言したシンタロウ・日本維新の会代表が前言撤回の怪!?

★「こんなバカを選んだのは誰だ!!」「元気ですか〜×2」――参院予算委員会で質問に立って奇声を発したアントニオ猪木・日本維新の会議員に山崎力委員長が顔をしかめて「心臓に悪い方もいる」とイエローカードも再びの奇声!!(イガ○キにつける薬なし!?)


<経済>

◆「3強の一角へ!!」…「AT&Tとべライゾンの寡占状態にある」――孫正義・ソフトバンク社長が子会社化した「スプリント社」を通じて米国4位の「TモバイルUS社」の買収に意欲満々。(怪気炎は焦りの裏返し?)

★「恐喝賃上げ!?」「経産省から何らかの対応があると思う」――甘利明・経財相の脅迫に恐れをなして無配の「富士通」までが賃上げ回答。(株主無視!)

◆「16行を提訴!」…米・連邦預金機構(FDIC)がロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正取引問題をめぐり「三菱東京UFJ銀行」「農林中央金庫」「バンク・オブ・アメリカ」「バークレイズ」など大手銀行をNY連邦地裁に提訴。


<国際>

★「ボーイング777機は何処に?」…不明1週間、消えたマレーシア航空機に反中国グループによるハイジャック説

◆「朴政権に激震!?」…「公安統治だ!?」――韓国・検察庁が偽造証拠を控訴審で提出した南在俊・国家情報院長を国家保安法違反容疑で告発。

◆「新規契約相成らん!!」…韓国政府が加入者獲得のためのキャッシュバック競争過熱で携帯電話大手の「SKテレコム」「KTF」「CGテレコム」新規契約禁止令を発動。

◆「白アリ駆除宣言!!」…「誰であろうと地位に関係なく厳密に調査・処罰する」――中国・李克強首相前最高指導部メンバー・周永康氏を念頭に腐敗撲滅を宣言。

◆「デフォルトやむなし!!」中国・李克強首相がシャドウバンキングについて「個別の発生は避けられない」とデフォルト容認発言。


<原発>

◆「トップ引きは鹿児島!?」…原子力規制委員会が九州電力・川内原発1、2号機に再稼動の“お墨付き”。


<訃報>

✿元自民党衆院議員で元厚相の森下元晴さんが老衰のため死去。享年91歳。合掌。

✿能楽太鼓方金原流22世宗家で人間国宝の金春惣右衛門さんが心不全のため死去。享年89歳。合掌。

✿女子レスリング・吉田沙保里選手の父・栄勝さんがくも膜下出血で死去。享年61歳。合掌。

✿元日本短波放送社長の関口欽也さんが腎不全のため死去。享年83歳。合掌。

✿長編小説「神聖喜劇」で知られる大西巨人さんが肺炎のため死去。享年97歳。合掌。

✿「忍者ハットリくん」の声優・あきやまるなさんが心不全のため死去。享年59歳。合掌。

✿高野山真言宗元管長で金剛峯寺第411世座主の資延敏雄さんが死去。享年91歳。合掌。

✿「ザ・ガードマン」「赤いシリーズ」などで知られた宇津井健さんが呼吸不全のため死去。享年82歳。合掌。

✿元社会党衆院議員・細谷昭雄さんが脳出血のため死去。享年87歳。合掌。

✿前山口県知事の山本繁太郎さんが肺がんのため死去。享年65歳。合掌。

✿元伊勢丹カリスマバイヤーで結の党参院議員の藤巻幸夫さんが出血性ショックのため死去。享年54歳。合掌。

✿「涙の太陽」の歌手・安西マリアさんが心筋梗塞のため死去。享年60歳。合掌。




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