2017年4月7日配信「森友学園騒動に隠された巨大利権官庁化した文部科学省の罪」<事件>

巨大化した利権官庁
(wikipedia)


 森友学園騒動が、ニュース番組はもちろんワイドショーやネットのブログまで席捲していた頃、密かに文部科学省で続けられていたのが違法天下り事件の調査である。

 文科省は、3月末、最終報告書を公表。それによると違法事案は62件に及び、歴代3事務次官を停職相当とし、元人事課長を停職とするなど37名を追加処分とした。それまでの処分者と合わせ43名に達しており、過去最悪の不祥事となった。

 森友学園騒動は、国有地という意味では財務省、国土交通省。幼稚園や保育園、そして小学校の設立認可という意味では大阪府と市が監督官庁で文科省の名が出ることはない。

 だが、認可と補助金が絡むという意味では教育利権を巡る問題であり、問われているのは教育行政であり、教育を利権化する「文科省の罪」ということができる。

 だから「第二の森友」といわれる「加計学園」や「第三の森友」といわれる「国際医療福祉大学」では、国家戦略特区を利用した学校法人による政権(官邸)籠絡の手口が問われている。

 「昭和」の時代には、交通網などのインフラや公共施設等の環境を整備することに力点が置かれたため、予算を消化する旧運輸省や旧建設省が利権官庁として幅をきかせたため、旧文部省は利権にも天下りにも縁のない"三流官庁"と言われ、族議員にしても「文部族」に大物はいなかった。

 が、現在は様変わりである。

 ラグビーワールドカップ、東京オリンピックという世界イベントの日本招致という事情はあるものの、小渕恵三氏の急死を受けて、突如、首相に就任した「三流政治家」で「文部族」の森喜朗氏は、今や、引退しても政界を始め各界に睨みを効かせる大物である。

 ただ、文科省の地位向上が日本の教育環境の向上に伴うものなら、官僚が“おこぼれ”に与ろうとするのもわからないではない。

 しかし現実は、少子化に伴う環境劣化のなか、文科省官僚が利権を手放さずに教育環境を歪めているという最悪のパターンにハマっている。

 今、日本の大学は「2018年問題」を抱えて呻吟している。

 これは、ここ数年、横ばいだった18歳人口が、18年からは減少に転じ、31年には100万人を割って、99万人に落ち込むと予想されている問題だ。

 当然、大学を抱える学校法人は、「18年問題」に向けて縮小均衡に備えるべきだが、事態は逆で、これまで大学数は増え続けている。

 1991年に大学設置基準が緩和され大学数は急増、90年の507校が15年には779校になった。

 当然、需給バランスは崩れ、現在、大学と短大を合わせた収容力は94%で高望みしなければ全入である。

 もちろん、そうはいかないから定員割れ続出で、充足率(学生数を収容人員で割った数字)20%、30%といった大学さえある。

 本来、策を講じるべき文科省が「18年問題」を放置してきたのは、大学数の多さが天下り先の確保と年間3000億円に達する私学助成金を利用した「学校法人支配の継続」につながるからだろう。

 実際、違法天下り先の多くが学校法人で、早慶のような著名校から名もなき大学にまで及んでおり、その豊富さと多彩なバリエーションによって、他省庁のOBに天下り先を“割り振る”ことまでやっていた。

 学校法人としては、新設や増設の認可、私学助成金など補助金・助成金の増減まで文科省官僚の“さじ加減”によって決まるのだから、喜んで受け入れざるを得ない。

 こうして文科省は利権官庁と化し、「第二の森友」=「加計学園」は獣医学部の新設で、「第三の森友」=「国際医療福祉大学」は医学部の新設で、岩盤規制を特区で跳ね飛ばして進出した。

 教育を錦の御旗に文科省は突っ走り、教育利権屋はそこに目をつけて安倍晋三首相に近づく。

 森友学園騒動では、籠池泰典前理事長の強烈な個性と過度の愛国教育で「文科省の罪」は見過ごされがちだが、その背景には「膨張する利権集団となった文科省がある」という視点を忘れてはならない。【辰】

 

 

 

 

 

 

 


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