2018年4月14日配信<0510archives>「佐川宣寿・前国税庁長官の逮捕はあるのか⁉――大阪地検特捜部が汚名返上を懸ける公文書改竄事件捜査の今後」<事件>

 
大阪地検(☚wikipedia)


 『朝日新聞』が、3月2日に「書き換えを確認した」とスクープ報道した直後から、「ネタ元は大阪地検ではないか」(在阪他紙の記者)という声が上がっていた。

 「普通は、あれだけの衝撃的な記事ですから、『入手した』と書くはずです。それをしないのは、『(検察が)機密漏洩した』、『(検察が)資料を外部に持ち出た』と、検察リークを疑われるのが嫌だったからでしょう」(同)

 その後、3月12日に財務省が「書き換え公文書」を公表、そこに至るまでの流れから「大阪地検リーク説」が確信をもって流されるようになり、『週刊新潮』(3月22日号)は「朝日新聞スクープの情報源は大阪地検の反安倍分子」と、報じた。

 むろん証明されることはないものの、大阪地検としてはケジメをつけるべく、必死の捜査、即ち公用文書書き換え、公用文書毀棄などでの財務省の官僚の立件を視野に入れた捜査が求められる。

 その先に「官邸の指示」があったとすれば、立件はともかく全容解明は欠かせない。

 そもそも、大阪地検の捜査は、「籠池(泰典・森友学園前理事長)逮捕ありき」の国策に沿ったものだった。

 徒手空拳、資金不足を「日本会議=真正保守」の看板だけで乗り切り、その理念に沿った小学校を認可させようとした籠池被告(補助金不正受給、詐欺罪などで起訴)は、スピリッチュアルな安倍昭恵夫人を抱き込むことで野心を満たそうとし、『朝日新聞』が開校目前の17年2月、「8億円値引き払い下げ」と報じるまで、ほぼ成就していた。

 だが、野望は潰え、そればかりか政権が自分に攻撃の刃を向けてくるのを察知すると、一転、安倍夫妻を巻き込む「抱き込み作戦」に出て、国会やマスコミなどを相手に安倍批判のパフォーマンスを演じた。

 それを嫌う官邸の意を汲んだ検察は、補助金適正化法違反などの容疑の告発状を受理、明々白々な国策捜査に着手する。

 ただ、それだけでは「政権の指示」が疑われるとして、同時に市民団体などによる財務省や近畿財務局職員らの背任などの告発も受理、捜査に着手していた。

 7月末に籠池夫妻を逮捕してからも特捜部が粘り強く捜査していたのは、「たとえ不起訴でも事件処理は万全に行いたい」(検察関係者)という思いからである。

 不起訴にすれば検察審査会に審査請求される可能性もあり、処理が面倒になることが予想されるからである。

 だが、捜査を進めると、財務省の政権への「忖度」は想像以上だった。

 特捜部は任意提出を受けた公文書が「書き換え前」「書き換え後」の二種類あることにびっくり。「反政権感情」を持つ幹部のなかには、「これが森友学園事件の公判や検察審査会の審査請求の際、初めて表沙汰になると検察批判につながる」という不安を感じる人もいたであろうことは想像に難くない。

 また、公文書書き換えが「安倍一強の驕り」と認識する幹部もいたはずで、法務・検察自体、法務事務次官や検事長人事で、内閣人事局制度を盾に、官邸から人事案を蹴られ、悔しい思いをしたことが何度もあった。

 「検察リーク説」が立証されることはないにせよ、政権と与野党、マスコミの検察に対する目は厳しく、逆に、その分、期待も高まっている。

 一体、公文書の書き換えという民主主義の根幹、国家の基盤を揺るがすような事件を引き起こしたのは誰で、誰が最終的な指示を出したのか。

 麻生太郎財務相は「最終責任は佐川(前国税庁長官)にある」と断定、太田充理財局長は「佐川氏は認識していた」と述べた。

 既に「佐川切り」は始まっており、大阪地検特捜部としては、「3月までに不起訴で事件処理」という当初の予定を切り替え、「佐川逮捕」に向けた詰めの捜査に着手している。

 同時に、官邸からの圧力も強まるなか、「ここで忖度捜査をすれば、8年前の証拠改竄事件で失った信用は永久に取り戻せない」という思いもあるだけに、「官邸指示」の解明は欠かせず、公文書書き換えは、まさに「大阪地検の鼎の軽重」を問われる事件となりつつある。【戌】

 

 

※やっぱり不起訴⁉まさかの不起訴⁉――徒に時間をかけただけで、検察に期待された、霞が関に蔓延する「忖度病の事件化」は、   残念ながら見送られた模様である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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