2019年7月2日配信「『スルガ銀行』の大荒れ株主総会で改めて指摘された筆頭株主・岡野ファミリー企業の居直りに喝、喝、喝!」<事件>

 
城主は遁走(☚wikipedia)

 

 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」の運営会社が経営破たんしたことで発覚した「スルガ銀行問題」は、「西武信用金庫」、「レオパレス」、「TATERU」など、他に同様のサブリース案件を抱える業者やそこに融資する金融機関の問題が噴出、「元祖」という認識はあるものの、世間の関心が薄れた印象は否めない。
 
 ところが、発覚から1年半が経過、第三者委員会によって事件の背景が明確となり、銀行の体質改善が急務とされ、業務停止命令の“懲罰”を終え、再建へ向けて踏み出しているハズの「スルガ銀行」が、前と変わらぬ問題先送りを繰り返していることが判明した。
 
 その糾弾の場となったのが、6月末のスルガ銀行株主総会だった。
 
 沼津市の駅前会議室で開かれた総会には前年を上回る500名超の株主が出席、動議の連発で有国三知男議長(社長)をたじろがせた。
 
 質疑応答では、「しかるべく」「早急に」「努力を重ね」と、“逃げ”に終始する有国氏に、昭和の総会屋健在時代を彷彿とさせるようなヤジと怒号が浴びせられた。
 
 質問に立った株主の大半は、シェアハウスのオーナーで被害者で、平均で1億3000万円の借金を背負い、今売れば、4500万円にしかならない物件を抱えているのだから必死。「早急な解決策」を求め、そもそもそのような体質にした創業家の責任追及を求めて総会は紛糾した。
 
 それにしても驚かされたのは、創業家の岡野ファミリー企業が、1年半を経過しても何の責任も取らされず、担保権も行使されず、今も筆頭株主の地位にいることだ。
 
 「有国氏は、ファミリー企業の株をいくら担保に取っているのか、500億円近い融資残をどう回収するのか」、といった具体的な質問に一切、答えぬまま。それどころか、『守秘義務がありまして』、『個別企業のことなので』と、創業家に対する配慮が露骨。未だに呪縛から逃れていない印象でした」(出席した個人株主)
 
 「スルガ銀行」の創業者は岡野喜太郎翁で、以来、120年、岡野家が「スルガ銀行」を支配。今も、「エスジーインベストメント」、「エスジーアセット」といったファミリー企業が13%の株式を握り、現段階で455億円の融資を銀行から受けている。
 
 上意下達で与えられたノルマは、どんなことがあっても達成しなければならないパワハラ体質は、岡野家に覚えめでたい者が出世する、という銀行風土のなかで醸成された。
 
 しかも岡野家は、本店が置かれた静岡県中部の沼津市周辺では“お殿様”である。
 
 岡野本家の近くの沼津市青野の岡野公園には岡野喜太翁の銅像が立ち、かつての「青野公園」は「岡野公園」と改称された。
 
 また沼津市北部の長泉町スルガ平には、大邸宅が建ち並ぶ高級住宅地があり、ファミリー企業の「エスジーアセット」が開発した、別名、「静岡のビバリーヒルズ」だ。
 
 その中心部には、喜太翁の孫の3代目頭取・喜一郎氏が贔屓にしたフランス人画家ベルナール・ビュフェの美術館があり、他に庭園美術館、文学館なども備えられた芸術スペースの「クレマチスの丘」である。
 
 その最深部には、雅子皇后が静養したこともある迎賓館があり、プール付スペイン風の本館、日本館、ゲストハウスなどが完備されている。
 
 「スルガ銀行」の破たんも視野に入る銀行体質を築いたのは喜一郎氏の長男で、前会長の光喜氏。次男に右腕となって光喜氏を支えた喜之助前副社長がいて、三男にファミリー企業をまとめる喜平太氏がいる。
 
 第三者委員会の報告書で、刑事責任については言及されなかったが、それはファミリー企業への情実融資の大半が、喜之助氏の決済で行なわれたことになっているものの、喜之助氏が16年に急逝、「真相は藪の中」に封じ込まれているからだ。
 
 だが、私物化ははなはだしい。
 
 11年には老朽化した迎賓館を銀行に売却。また、ファミリー企業の借金を少なくするために、銀行が「地域貢献活動」を名目にビュフェ美術館(館長は光喜氏)に大金を寄付、美術館はその資金でファミリー企業の抱える不動産や美術品を購入、返済に回していた。
 
 創業家の背任は避けられないが、「死人に口なし」で責任は喜之助氏が負い、光喜氏は「私は知らない」と、逃げた。
 
 逃がした第三者委員会も、創業家の支配権を認める有国氏ら経営陣も問題だが、なにより批判されるべきは逃げに終始、株を売らず、借金も返さない創業家の光喜氏だろう。
 
 本来なら「沼津の城主」として栄華を極めた以上、“落城”の時には腹を切って責任を取るべきものだ。
 
「死ね」などというつもりはないが、かつて時の大蔵相の失言で破綻した「東京渡辺銀行」の渡辺家に倣って全財産を吐き出すのは当然のこと。――それなくして「スルガ銀行」の再生はないだろう。【午】

 

 

 

 

 

 

 


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