2020年4月16日配信<0510archives>「安倍政権の揺らぎを横目に権限を拡げてポストを獲得、焼け太りの検察と警察」<政治>

 
(wikipedia)


 

 長期政権は緩み、澱み、腐敗する!――憲政史上、最長となった安倍晋三政権も例外ではない。
 
「安倍一強」は、菅義偉官房長官、麻生太郎財務相、二階俊博官房長官などが一体となって支えていたが、「ポスト安倍」の筆頭候補に躍り出た菅氏を安倍首相が忌避、安倍=麻生、菅=二階の対立構図が出来上がった。
 
 その変化のなかで「菅バッシング」が続いている。
 
 文春砲3連発で叩かれた菅原一秀前経産相、河井克行前法相、和泉洋一首相補佐官はいずれも菅側近。安倍側近の今井尚哉首相補佐官らの仕掛けを疑う人は少なくない。
 
 が、安倍氏自身も無傷ではいられない。
 
 「桜を見る会」は、森友学園、加計学園の時と違い、安倍首相自らが招いた騒動であり、複数、出されている市民団体の告発状は、いずれも被告が「安倍晋三」である。
 
 河井克行・案里夫妻の容疑は、公職選挙法違反だが、案里議員に自民党本部が拠出したカネは、通常の10倍の1億5000万円。その厚遇の背景に、安倍氏の不遇時代、「過去の人」呼ばわりした案里氏の対立候補・溝手顕正前参院議員に対する安倍氏の怨念があったといわれており、それもまた「長期の驕り」が為せることだろう。
 
 既に凋落は始まっている。
 
 それでも政権崩壊の兆しが見えないのは、統一できず、追い込めない野党に救われているからだ。
 
 そうした政権のダッチロールを横目に、権益を拡大しているのが「安倍一強」の補完勢力として機能してきた検察・警察の捜査権力である。
 
 両者は、その見返りにポストを与えられ、権限を強化してきたのだが、政治の落ち込みに反比例するように勢いを増している。
 
 まず、「法務・検察」は明らかに復権した。
 
 2010年、証拠改竄が発覚、特捜部長らが逮捕された大阪地検事件がドン底だった。
 
 以降、「特捜改革」に踏み切り、録音・録画の可視化を義務付け、密室での自白を強要する捜査からの脱却を図り、その見返りに刑事訴訟法が改正され、「司法取引」「改正通信傍受法」を獲得した。
 
 被疑者に、罪の減免を条件に口を割らせる司法取引で立件が容易になるのはいうまでもなく、通話を専用の機器で傍受、メールのやり取りを解析できる通信傍受は、参考人・被疑者を丸裸にする手法で、捜査をやりやすくする。
 
 この「果実」を得るために、検察は“死んだふり”をして政権に尽くした。
 
 メディアで“腹黒川”と叩かれたのは、黒川弘務東京高検検事長。――法務省官房長、法務事務次官として「永田町の窓口」となり、甘利明元経産相の事務所が裏献金を受け取った疑惑などに蓋をした。
 
 今年2月、63歳の検事長定年を迎えて退任するが、特捜部が、17年ぶりの政治家逮捕に踏み切った背景には、菅氏との関係が特に深かった黒川氏の退任を目前に控えていたこともあっただろう。
 
 特捜部は、「政」の前に文科省官僚を収賄罪で立件、さらに著名経営者のカルロス・ゴーン被告を特別背任罪などで起訴。「政官財の監視役」として復活を遂げた。
 
 一方の「警察」もパワーアップしている。
 
 杉田和博官房副長官が、内閣人事局長として約700人の霞が関高級官僚人事を握り、滝澤裕昭内閣情報官が国内外の情報を分析して官邸に届け、危機に際しては沖田芳樹危機管理監が事に当たる。
 
 78歳の杉田氏を筆頭に4人とも警察官僚出身である。
 
 滝澤氏の前任者は、8年もの長きにわたり内閣情報官として内閣情報調査室を指揮した北村滋氏。安倍首相の信頼も厚く、外務省が「天領」としていた国家安全保障局長に就任。北村氏も警察OBだが、ほかに警察は、宮内庁と原子力規制庁の長官ポストも手に入れている。
 
 安倍政権に忠節を尽くす『官邸ポリス』は、匿名作家「幕蓮」の創作で、杉田、北村氏らがモデルであるのは読めばわかるが、汚れ仕事を厭わないOBと現役警察官僚の姿をリアルに伝えている。
 
 小説の中で「安倍本」の作者である元TBS記者の準強姦容疑での逮捕を未然に防いだ警察庁総括審議官が登場するが、モデルとなった中村格氏は今年1月16日付けで次期警察庁長官含みの警察庁次長に就いた。
 
「忠節の見返り」は、こうして用意されている。
 
 検察も警察も、それぞれの事情と思惑のなかで安倍政権を支え、一強政治に加担してきたが、今、安倍政権は長期化ゆえの綻びが目立つなか、双方の捜査機関は、捜査権や権益を拡大させた。
 
 その「焼け太り」が、国民生活や企業活動を圧迫することはないのか。――そんな監視の目が必要になりそうだ。【🐓】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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