2011年4月29日配信「破綻した『武富士』のスポンサーとなった韓国『A&Pファイナンス貸付』に漂う暗雲!?」 <内幕>

経営破綻し、更生会社となった「武富士」の優先交渉権は、韓国で消費者金融を経営する「A&Pファイナンシャル貸付」(本社・ソウル市)が獲得したが、他の応札会社や債権者から不満が続出、4月末までにスポンサー契約を結んだとしても、更生計画案が認められ、再建に踏み出すまでには時間がかかりそうだ。
揉める予兆はあった。管財人がスポンサーを選定する直前の4月8日、有力視されていた「Jトラスト」(本社・京都市、大証2部)が、異例の声明を発表、“応札レース”から下りてしまった。以下は、情報開示された文書である。
「債権者の最大の利益を図るべき管財人の職務が、十分に果たされていない可能性があること、及び今般のプロセスにおいては、守秘義務が遵守されないなど手続きの公平性、透明性が担保されていない可能性が非常に大きいと判断したことによるものです」
裁判所が認定した管財人に、これだけの“挑戦状”を叩きつけるのも珍しい。
さらに「Jトラスト」は、310億円という最終入札金額と承継対象従業員700人という数字まで公開、A&Pより、金額が高く、受け継ぐ従業員数が多いことを訴えた。
もちろんスポンサー契約は、数字だけで決めるものではない。事業再生の実現性、継続性、スポンサー企業の属性なども顧慮される。
「Jトラスト」は、「ライブドアファイナンス」出身の藤沢信義氏が率いるネオラインキャピタルグループに属する。
藤沢氏の辣腕は、金融界に轟いており、これまでに消費者金融の「三和ファイナンス」、「クレディア」、商工ローンの「ロプロ」などを買収、傘下に収めた。
そういう意味では経験実績とも十分だが、再生時における債権カットなどの手法に問題があると指摘する向きも少なくない。
管財人が「Jトラスト」をスポンサーとするのに二の足を踏んだのも、そうした“過去”が影響したのかも知れない。
最終入札に残ったのは、米投資会社の「TPG」、米ファンドの「サーベラス」、「A&P」と「Jトラスト」の4社だった。
「Jトラスト」以外の応札条件は判然としないものの、「A&P」の出した条件は、「Jトラスト」の次の200億円台の金額で承継従業員数は500人だったと言われている。
条件が悪い分、事業と雇用の継続性に優れていると見なされたのか。
しかし、「A&P」の背景は複雑だ。
「韓国の消費者金融業界は、規制強化に嫌気をさした旧『日立信販』や、旧『三和ファイナンス』など日本の業者と資本が進出して小口無担保金融の世界を確立しました。『A&P』もそうで、名古屋市内で焼肉・パチンコ業を営む在日3世の山本潤氏を中心とする投資グループが進出、M&Aを重ねて、現在、韓国一の融資残高を誇る『A&P』となりました。だから、『武富士』の買収は、在日資本の逆上陸で、一見、故郷に錦を飾ったように見えます。でも、韓国で40%以上の高利で回して利益を得ていた『A&P』が、20%以下という規制の日本で事業展開できるのか、など課題は多いのです」
買収までの問題も多い。「Jトラスト」が、公然と批判を展開しているほか、過払い金の返還を求める100万人以上の債権者、1000億円内外の社債を抱える機関投資家などが、「条件が悪過ぎる」として管財人に抗議している。
そうした動きがある以上、「A&P」は条件の見直しに迫られるわけで、資金繰りの問題が発生する。
また、『朝鮮日報』(2010年4月29日)は、ソウル検察当局が、「A&P」(ブランド名はラッシュ・アンド・キャッシュ)の家宅捜索を行ったことを報じている。
「ソウル中央地検金融租税調査3課は、28日、在日韓国人系で韓国の消費者金融業界トップの『ラッシュ・アンド・キャッシュ』の本社と関係先を家宅捜索した。(中略)検察は、同社が最近、複数の金融会社を買収する過程で、買収額を水増しし、会社資金を不正流用した疑いで調べている」
“サラ金のドン”と呼ばれた故武井保雄氏が、一代で築き上げ、ピーク時には2兆円近い融資残高を誇った「武富士」は、武井氏の盗聴事件による逮捕など、波乱と流転の果て、業界の終焉を象徴するように倒産したが、「因果は巡る風車」…その再生もまた一筋縄ではいかないようである。【悠】
- 2011.04.26 Tuesday
- 事件
- 22:15
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- by polestar0510


































































