ドーマー未公開株詐欺追及第20弾! 「業務は株券販売だけ! “空箱”と化したドーマー社の断末魔!」



 昨年8月24日号以来、延々5ヶ月にわたって連載してきた「ドーマー未公開株詐欺・追及レポート」も今回で20回を数えた。
 100%永遠に公開することのない“紙切れ”を「近い将来、上場する」ことを謳い文句に法外な値段で販売するゴマンとある悪徳業者のうち、本誌がドーマー社および塚原菊一・同社社長、冨地義信・同社株式公開準備室長らを徹底的に追及してきた最大の理由は、一にも二にも、その販売手口の「悪質さ」、「姑息さ」にある。
 
 すなわち、’誠緇覆ら玄米購入入札資格を取り消されたり、稼働している工場設備は債務の弁済代わりに第三者に占有されるなど、既にドーマー社は企業としての実態が皆無にもかかわらず、HPや会社案内、決算書その他において隆々と活動しているかのように装い、▲侫.鵐吋襦∋饑呼押▲瀬ぅ疋Ε疋螢鵐魁加賀電子など著名企業と取引、あるいはM&Aの話が進捗しているかのように臆面もなく吹聴、そのうえ偽造の可能性が濃厚な株券を真正な株券として販売、さ挂臆饉劼隆波弔鯏匹蠡悗┐董屬發Δ劼箸弔離鼻璽沺次廚鮴瀘、あたかもドーマー本体が株券を販売しているかのように錯覚させたこと、等々である。

 まさに小道具を多用した「振り込め詐欺」と言っても過言ではない悪辣な手法のオンパレードだが、どれを取っても、金融商品取引法に違反しているばかりか、詐欺罪、有価証券偽造罪、電子的公正証書原本不実記載罪、商法違反、脱税などに該当する行為であることは、捜査当局関係者が等しく認めるところである。

 繰り返しになるが、取材の先々で耳にしたのは「塚原社長、冨地室長ともに、実際には無いものを、あたかも在るか如く甘言を弄して相手を騙すことに異常なまでの情熱を傾けることのできる特別な性格の持主である」というコメントである。
 なるほどふたりを知る関係者ならではの正鵠を射た指摘であるが、さらに驚いたのは、「ふたりとも自分たちがやっている行為に露ほどの罪悪感、疼痛感を感じていない」という証言が相次いだことである。
 
 捜査当局が「悪辣すぎる。許さん」と腕をさするのも、前述した「販売手法の悪質さもさることながら、この厚顔ぶりに着目した」(捜査関係者)というのも道理である。

 現在、ドーマー社の工場設備は事実上、塚原社長の手を離れ、同社長に債権を有する第三者が運転、管理しているのが実情である。
 ドーマー社に対し何の権限も持たない、登記上の社長に過ぎない塚原社長。…その塚原社長からニセ株券?を1株3万円で購入して27万円で販売する冨地。…“空箱”と化したドーマー社を舞台にした詐欺事件も、いよいよ「最終局面」を迎えている。【甚八郎】

最終章を迎えた「民主VS検察」、特捜検事の追及に小沢一郎幹事長は耐えられるのか?

 政界最高実力者の小沢一郎民主党幹事長をターゲットにした検察の必死の捜査が続いている。
 マスコミには、小沢氏の政治資金問題が連日、報道され、政治団体「陸山会」の会計担当だった石川知裕秘書(現衆院議員)や会計責任者の大久保隆規秘書(西松建設に絡む政治資金規正法違反事件で公判中)の捜査状況などもリークされ、小沢氏が追い詰められている印象だが、実のところはそうでもない。

 現在、判明しているのは、「陸山会」が約3億4000万円で購入した不動産の原資が、小沢氏からの4億円の借入金であったこと。その事実を会計担当の石川氏が記載していなかったことだけである。

 従って、政治資金規正法違反は明白だが、小沢氏の責任までは追及できない。小沢氏を追い詰めるには、不動産購入が小沢氏の意思によってなされ、しかも原資となった4億円が、業者からの裏ガネであったことを証明しなければならない。

 ことに難しいのは、裏ガネであることの証明で、特捜部が年初から、岩手県の胆沢ダムに絡んだ工事業者を呼んで、「小沢事務所に現金を運んだだろ!」と、連日、プレッシャーをかけているのは、裏ガネを積み上げて限りなく4億円近くにまで持っていく作業が、「小沢起訴」への最低条件だからだ。

 既に、落ちている業者はいる。水谷建設の水谷功元会長(脱税事件で服役中)は、「大久保秘書と石川秘書に各5000万円を渡した」と供述、他にもサブコンとゼネコンの複数の業者が、「小沢事務所に『天の声』を出してもらった見返りに資金提供した」と、供述しており、石川氏もまた「小沢先生に(裏献金を)報告した」という旨の供述をしている。

 「渡した業者」「受け取った秘書」の供述があり、「陸山会」の通帳には、当該の裏献金を証明する入金記録がある。それをもとに特捜検事が小沢氏を追及すれば、否定を続けるのは難しいのだが、決定的な物的証拠が残っていないのも事実。小沢氏が記者会見で見せるような強気で押し切ったら…。状況証拠と証言はすべて揃っているのに、検察がいまひとつ強気になれず、マスコミを総動員、「小沢批判」のムードを頻りに煽っているのはそのためだ。

 政治主導を掲げ、「法務・検察の人事」にまで手を突っ込もうとする民主党への検察の反発は強く、鳩山由紀夫首相の元秘書の政治資金規正法違反での立件も含めれば、「民主VS検察」の争いは1年以上に及んでおり、最終ターゲットの小沢氏の首に手がかかるところまで捜査は進んだ。
 
 検察は、持てる権力とマスコミ利用などのノウハウのすべてを動員、小沢氏を排除しようとしている。果たして、その攻勢を小沢氏は、しのぎ切ることができるのか。
 ガチンコの攻防はまさに最終局面を迎えている。【伯】

強制捜査目前!SFCGの大島ファミリーに流れた「1200億円」を追え!!



 日本を代表する「ザ・カネ貸し」といえば、消費者金融なら武富士の武井保雄、商工ローンならSFCG(旧商工ファンド)の大島健伸、という時代が長く続いた。
 ともに会社では超ワンマン。都内一等地に数十億円の豪邸を建て、贅沢の限りを尽くす一方で、回収の厳しさには定評があり、それをマスコミに批判されると、「借金を返さない方が悪い!」と、開き直った。

 しかし栄華は最後まで続かない。武井氏は猜疑心がもたらした盗聴事件で刑事被告人となり、会社の支配権を失った。
 そして大島氏は、昨年2月23日、民事再生法の適用を申請して倒産。債権の二重譲渡問題の発覚などで、民事再生は認められずに破産した。

 亡くなった武井氏はともかく、大島氏に本当の“試練”がやってくるのはこれからだ。
 第一弾は、民事再生詐欺を疑われての強制捜査。破産管財人によれば、SFCGは経営の傾いた一昨年9月頃から不動産担保ローンや貸出債権など約2670億円の資産を、大島氏の義弟や妻など親族が経営するファミリー企業に格安で譲渡していた。

 当然のことながら民事再生法は、手続きに入る前後、資産を隠したり処分したりといった行為を禁止、債権者の利益を守ることになっており、違反すれば再生詐欺罪に問われる。
 既に警視庁捜査二課は、その疑いがあるとして捜査着手、大島氏と息子と義弟の三名に的を絞った捜査を続けている。

 「2010年の大型経済事件の“初荷”はSFCG事件」(警視庁捜査関係者)という声もあるなかで、次に問題になっているのが、飛ばされた債権の行方である。
 ことに問題なのは、倒産を認識していた昨年1月から2月にかけての“飛ばし”が1200億円以上に達していること。こうした確信犯的な処理には、大島ファミリーに特有の“工夫”が凝らされている恐れがある。国税関係者が証言する。

 「大島氏とファミリー企業は、03年3月に受けた法人税、源泉所得税など24億円の課税処分を不服として、長い裁判闘争を行っている。これは、海外のタックスヘイブンを利用したグレーゾーンの資産隠しを、東京国税局が『租税回避』と認定したものだが、裁判所が判断に苦しむような複雑な節税テクニックを使用していた。それを今回も応用していれば、追跡は容易ではない」

 SFCGの債務は3兆円を超え、債権者約2万6000人の過払金請求額だけでも400億円にも達する。債務者からの“自殺予告電話”があれば、「遺言状に『余ったカネはSFCGに返すように』と書いておくように」と、言わせていたというほど大島氏の回収は徹底していた。
 まさに債鬼!…大島氏には振り上げた刃が自分の方に向いてくることを、覚悟させる必要がある。【潤】

ドーマー未公開株詐欺追及第19弾! 「『株式公開準備室』の前身は『インパルスジャパン』の摩訶不思議!?」



 警察当局の相次ぐ摘発で一時の勢いは無くなったとはいえ…「電話1本、ペラ一丁」…未公開株販売ビジネスは、未だに毎日のように“被害者”を産み続けている。
 一部の業者は、振り込め詐欺グループの残党を引き込み、あの手この手のチームプレーで被害者を二重、三重に騙しにかかったり、「未公開株」ばかりか、“小道具”を確定利回りを謳った「社債」「転換社債」などに変更するなど“詐術の改良”に余念がない。
 まさに株式市場の裏舞台は“浜の真砂状態”。一獲千金の甘い話に乗らないことを祈るのみである。

 さて、新年明けのドーマー追及第19弾。…昨年末の本誌に2回にわたって貴重な証言を寄せてくれたM氏に再々度のご登場を願った。

──明けましておめでとうございます。どうか本年もMさんならではのリアルな情報提供をお願いします。

M氏「おめでとう。『週刊0510』の取材に応じたおかげで、正月早々から文句が殺到、“おしゃべり男爵”の仇名まで頂戴してしまった(笑)。今年は言葉を選んで喋ることにしよう」

──ひょっとしてMさんに文句を言ってきたのは「西村=内田」コンビでは?

M氏「固有名詞はともかく、株式市場のワルたちは『週刊0510』が更新される度にビクビク、なぜか戦々恐々としとるよ(笑)」

──その「西村=内田」コンビですが、韓国へ逃亡していた西村について、読者から「韓国から舞い戻り、札幌で同様の詐欺ビジネスに励んでいる」との情報が寄せられました。

M氏「……」

──コンビの片割れ・内田は東京にいるのですが、西村と水面下で連携、神田界隈で「G」という看板でインチキ会社の転換社債(CB)を販売しているそうです。

M氏「うーん。当たらずとも遠からじ。…まあ、彼らの件は追々話すとして、本題のドーマーの話題に移ろう」

──なんだか今日は歯切れが悪いですね(笑)。次回には是非、お願いしますよ。…ところで、これは「ドーマー」の株券を販売していた「ドーマー株式公開準備室」(中央区八丁堀)の登記簿謄本です。昨年末、差出人不明で編集部宛に送られてきたのですが、まるでカメレオンのようにコロコロと社名が変わっています。

M氏「何とまあ、ややこしいことを(笑)。てっきり東京支店の中に『株式公開準備室』があると思っていたのだが、長野だけでなく、東京にも『ドーマー』があったわけだ。

──07年6月28日に休眠会社の『サムライファンド』を『インパルスジャパンパートナーズ』に商号変更したのも束の間、翌月12日には再び『サムライファンド』に戻し、10月29日になってまたまた『インパルスジャパンパートナーズ』に変え、さらに11月28日に『インパルスジャパン』に、そして4ヶ月後の08年3月21日に『ドーマー』に変更されています」

M氏「しかし、東京に長野本社と同じ商号の『ドーマー』を設立したのは何のためなのか、今ひとつ釈然としないなあ。それにこの『ドーマー』の前身が、悪評嘖々の『インパルスジャパン』だったとは? さすがのワシも知らなかったなあ(苦笑)。しかし、塚原も冨地もバカだなあ。販売する銘柄名が変わる度にその会社と同じ商号にすることで、法律的には別会社であるにもかかわらず、あたかも本体が販売しているかのように仮装すること自体、“詐欺の確信犯”ということを認めているようなものやないか(笑)」(以下次号)【甚八郎】

ビジネスモデル喪失で拡大路線を降りた総合スーパー最大手・イオングループは崖っぷち!


 赤字転落の原因だった米衣料品大手・タルボットを売却したイオンの方向転換に関心が集まるなか、岡田元也社長がマスコミ各社のインタビューに一斉に応じた。

 要点は、「衣食住が揃う総合スーパーにこだわる必要がない」ということ。つまり「脱スーパー宣言」であり、海外戦略面では北米事業から撤退、中国やアジアに経営資源を集中、「(海外売上高が)国内を追い抜くのはそんなに遠くではない」と語り、“アジアのイオン”となることを宣言した。

 これだけなら巨大企業の路線転換を経営トップが語ったに過ぎない。
 だが、岡田社長が自ら積極的にメディアに露出したのは、“イオン解体”を投資家に分かりやすく、事前に伝えることを目的としており、単なる“路線転換”といった甘いものではない。

 09年8月中間連結決算で、146億円の最終赤字を計上したイオンは、前述したように北米で1000店舗を展開する婦人服専門店のタルボット売却を決めた。赤字続きなので当然という見方もあるが、実はヤオハン、マイカル、ダイエーなどのM&Aで巨大化したイオンが、初めて下す有力子会社の売却だった。

 それは同時に、日本有数の小売業であるイオンがビジネスモデルを失ったことを意味する。
 イオンは、郊外に農地を取得、転用して巨大ショッピングセンターを建設、専門店街から賃料を徴収する不動産業、クレジット、キャッシングなどで稼ぐ金融業、そして本業の小売業の三部門で収益をあげてきた。

 だが、全国スーパーの売上高が、ピークの97年比で21%も減少する強烈な需要減退のなかで、本業がまずダメになり、金融業がクレジット部門に過払い請求訴訟などがあって沈滞、不動産業は農地転用のグレーゾーン部分が指摘されて“裏技”が使えなくなった。つまりイオンは八方塞がりである。

 そこに、それまでの拡大拡張路線がもたらした巨額負債がのしかかる。08年末の段階で、1兆2400億円の有利子負債。それにリース債務の9400億円を加えると2兆1800億円もの実質債務。利益率が収縮しているなか、わずかの金利上昇が利益を吹き飛ばす構造になってしまった。

 それを支えるのはメーンバンクのみずほコーポレート銀行と筆頭株主の三菱商事を核とする三菱グループだが、双方とも巨大スーパーという業態に愛想を尽かしている。となれば、岡田社長の生き残り策は、切り売り戦略しかない。

 そうした縮小均衡を図りながら、前向きなアジア戦略など打ち出せるのか。
 中央政界での岡田克也外相の活躍をよそに、“実家”の「イオングループ」は崖っぷちに立っている。(伯)

「中国銘柄」となって株価が沸騰する業績不振企業(ラオックス、極楽湯、価値開発)の怪しさ!


価値開発チャート


極楽湯チャート

 中国が日本を侵食している。
 銀座のブランドショップで大量買いをするのも、秋葉原で家電を買いまくるのも、経営資源と技術力のある会社に資本を注入するのも、不動産ファンドの資本部分に“身分”を隠して投資するのもすべて中国人。斯様に経済大国となった中国は、日本に遊び、日本に投資している。

 底知れぬ成長力を持つ中国に、好悪の情は関係なく、身を添わせなければ日本の成長はないと、誰もが感じている。
 それを見透かしたような動きが証券市場で始まっている。業績不振企業が“中国銘柄”というだけで急騰、額面通りに受け取っていいかどうか迷うのだが、株価はとりあえず、仕掛けた会社の思惑通りに上がる。

 既に、この種の成功例としては中国家電大手・蘇寧電器との資本・業務提携をきっかけに急騰した「ラオックス」があるが、11月末から12月にかけて二つの業績不振企業で同様の現象が起きている。
 11月30日、中国最大の金融事業集団CITICグループの資本参加を発表、中国で温浴事業を展開することになったスーパー銭湯の「極楽湯」(ジャスダック)は、2日連続のストップ高で、一時は400円を突破した。

 また、かつての仕手銘柄の「上毛」(東証二部)は、不動産、ホテル、レジャー会社へと衣替え、社名も「価値開発」と変えているが、減収減益が続くなど業績は思わしくなく、株価も20円前後と振るわなかった。

 それが“中国銘柄”となって動き始める。12月1日、広東省中国旅行社グループと基本契約を結び、「価値開発グループが運営するホテルや旅行サービスを中国からの観光客に共同で提供」と発表、3日に一時ストップ高となり、80円近くの値をつけた。

 ラオックスもそうだが、そうした急騰劇の裏には、明らかに“買いの集団”が存在、彼らが仕込んだ後に発表、急騰したところで売り抜け、株価は暴落する。
「中国」というブランドを利用した仕手株化であり、ボロ株への資本提供で儲ける“増資マフィア”の手口の変型版である。

 ただ、興味深いのは、“中国関連”がまったくのまやかしではないことである。
 極楽湯と価値開発については、今後の推移を見守るしかないが、蘇寧電器グループ入りしたラオックスは、「秋葉原の免税ショップ」としての利点を生かして賑わいを見せ、急落後に上値を追う展開となっている。

 そのあたりに、ハッタリをホントに変えてしまう中国の底知れぬ成長力があり、やはり日本は、経済に関する限り、隣の大国を抜きには成長できそうにない。【孝】

ドーマー未公開株詐欺追及第18弾!「ドーマーは“化け物屋敷”!? 株主名簿不掲載の“幽霊株主”400人!」





 「E社に警察のガサが入った!」、「D社にも税務調査が入った!」、「T社の社長は事情聴取のために通いの定期券を買ったらしい?」、…年の瀬に交わされる未公開株販売業者たちの虚実ないまぜの会話には、“蜜の味”が溢れている。
 なぜならば他人の不幸は、自分に対する摘発が先送りになることを期待する“精神安定剤”の役割を果たすからである。
 もとより、そうした願望には何の根拠もないのだが、常に摘発の不安を抱く人間は他人の不幸を口にすることで、「アイツは俺より悪い。だから自分は助かる」と無意識に願うのであろう。
 
おそらく、本稿の主役・塚原菊一と冨地義信も、ヒタヒタと迫る捜査当局の足音に怯えつつ、そう念じているに違いない。
 
 先週に引き続き、兜町裏通りに棲息すること30余年。同氏の名前を知らなければ“トーシロー”呼ばわりされる“株式市場ブラック・ビジネス”の指南役=M氏のインタビューの続きをお届けする。

──前回、西村某と内田某の名前がちょっと出ただけで、“塚原、冨地コンビ”が霞むほどに本誌に対するメールが倍増しました。上には上がいるものです(笑)。確か西村は“M学校”の優等生でしたよね。

M氏「古い付き合いだが、西村博典が教え子だなんて、人聞きの悪い言い方は迷惑だな(笑)。今や『出藍の誉れ』、今ではワシよりずっと格上の詐欺師になってしまったなあ。『アイ・ディ・ジャパン』に始まって、『アイ・ディ・テクニカ』、『アイ・ディ・テクニカ販売』、『サクセス・ジャパン』、『ウィナーズ・ジャパン』、『エイワン・ジャパン』、『維新』などで、被害額は少なく見積もっても200億円。覚えるのも大変なほどの“テンプラ会社”の株券を片っ端からアゴひとつで売り捌いたのだから大したワルだよ(笑)」

──なるほど、これでは10年は確実。韓国に逃亡するのも無理はありませんね。

M氏「もっとも、その尻拭き役を押し付けられた内田は大変だがな。妙な褒め方だが、西村のエライところは、『俺は懲役覚悟の詐欺師だ』と腹を括ってやってるところだ。その点が塚原や冨地と違うところだ。彼らには『自分たちは悪いことはしていない』、『仮に悪いことだとしても、自分より悪いのはアイツだ』と常に“ザリガニ的発想”でヤマを踏んでることだ」

──ザリガニ? 後ろ向きということですか?

M氏「詐欺に姑息もヘチマもないものだが、塚原は『会社の資金調達のために3万円で売った相手は冨地であって、その先は知らない』とトボケている、挙句の果てに『冨地に騙された』と口走っている。冨地にしても実質的な責任者のくせに『ドーマーの会社謄本に名前は載ってないし、俺は一社員にすぎない』と通らない理屈をこねて逃げ回っている」

──よくご存じですね。

M氏「ダテにこの世界で30年飯を食ってないよ(笑)。ましてや『週刊0510』のインタビューを受けるとあらば、それなりに情報収集しなければ(笑)。ところで、塚原が冨地に売却、冨地が被害者に掴ませた株券について、上場なんかしないのは明々白々だが、『偽株券ではないか?』という噂を随所で耳にしたのだが、どうなの?」

──株券発行に際しては、形式的な法手続きを踏んでいるようなのですが、冨地から買った株主は、株主名簿に載っていないし、もちろん株主総会招集通知も送られておらず、事実上“幽霊株主”の扱いです。

M氏「つまり二種類の株券があるということだ。前代未聞の大ドジというか、詐欺にダメを押した恰好だな。捜査当局は、さぞかしヨダレを垂らしていることだろう(笑)。この体たらくで互いに責任のなすり合いをしているようでは、西村や内田の爪の垢でも煎じて飲ませてやらにゃあ(笑)」(以下次号)【甚八郎】

「私の収支報告書は一点の曇りもない!」と咆哮する鳩山邦夫元総務相の報告書の「闇」!!

 鳩山由紀夫首相の政治資金事件が弟の邦夫元総務相に波及、最初は「見たことも触ったこともない!」と、否定していたものの、12月8日、3年ぶりに開いた政治資金パーティーで、年平均1億8000万円の“母の愛”を認め、「最大限の贈与税を支払う。それが私の責任の取り方」と、見得を切った。

 邦夫氏の兄への対抗心と嫉妬は相当なもので、贈与税の支払いともに自民党のすべての役職から退く潔さも見せた。とはいえ、5年で約3億5000万円の虚偽記載をした由紀夫首相とは違い、自分の政治資金管理団体「新声会」の政治資金収支報告書には、「一点の曇りもない。虚偽記載という犯罪行為はしていない」と、明言した。

 贈与税逃れは認めるが、政治資金規正法は犯していないという主張だが、5年で9億円の“申告漏れ”は、逮捕案件になってもおかしくない金額で、そのあたりのカネ持ちに特有の“勘違い”は実に嫌らしい。

 百歩譲って母・安子さんからの資金提供に悪質さはないとしても、「一点の曇りもない」というのは言い過ぎである。
 由紀夫氏の「友愛政経懇話会」の特徴が、個人献金の多さにあるとすれば、邦夫氏の「新声会」は借入金の大きさが際立つ。借り入れを繰り返しながらの政治活動は、“自転車操業”と呼ぶに相応しい。
 
 2007年分の収入は1億5248万円。そのうち個人献金と政治団体の寄付の2748万円を除く大半は借入金で、内訳は、文京区の派遣会社「ゼフィルス」が1億1000万円、一郎元首相の代から鳩山家を支援する川手正一郎氏が1000万円、後援者の小川功次氏が500万円である。

 「ゼフィルス」は文京区本郷の鳩山ビルに本拠を置き、代表は邦夫氏の元政策秘書の武田記念男資氏。他に前出の川手、小川の両氏が役員に名を連ね、長田正太郎、田中公男といった役員も鳩山家にゆかりの人たちだ。
 つまり、「ゼフィルス」は鳩山家のファミリー企業といっていい。

 その「ゼフィルス」の売上高は年数千万円で、とても1億1000万円を「新声会」に貸し付ける余力はない。また翌08年は、そうしたファミリーからの借入金を削減、代わりに北陸銀行から2億円を借り入れている。そうした借金の原資もしくは信用は、安子さんからの年間1億8000万円の資金提供からもたらされているのは明白で、それを表に出さず、糊塗しているという意味で、由紀夫氏と同じ虚偽記載なのである。

 邦夫氏の政治資金には、本人が「報道されている額を受け取ったとは思わない」と、語っているように“中抜き疑惑”を含めて不可解な部分が多い。
 そのあたりを調査、“母の愛”の実態をすべてオープンにするのが、今後の邦夫氏の務めだろう。【潤】

久間章生元防衛相側近・駒栄博志氏、只今「グッドウイル脱税事件」の主役逮捕で錯乱する“女事件師”の制御に腐心中!?

 別れた夫人と養子縁組をしてパスポートを取得、海外逃亡していた公認会計士の中村(旧姓中澤)秀夫容疑者が、韓国であっさりと身柄を拘束された。

 グッドウィル・グループ(現ラディアホールディングス)のM&Aに絡む脱税事件を捜査している東京地検特捜部は、韓国から中村容疑者の身柄の引き渡しを受けたうえで、脱税事件を解明、「次」に挑む方針である。

 中村容疑者は、M&Aを巧みに行い、約180億円の現金と買収先のクリスタル株を取得しながら、一部を申告していなかったとして、約16億7000万円を脱税した疑いを持たれているが、特捜部の狙いは他にもある。

 中村容疑者がこの巨額資金を利用、千年の杜(大証2部・現東邦グローバルアソシエイツ)を買収、同社株で仕手戦を仕掛け、数十億円の巨利を得て、その一部を政界に還流させた疑いを持っている。

 その仕掛けに登場するのが久間章生・元防衛相。08年1月頃、「千年の杜がロシアで人工島を建設、それをオールジャパンで支援する」と、パーティーなどでぶち上げて株価を煽り、20円台の株価は500円にまで沸騰した。

 その時、久間サイドとの窓口になったのは、久間氏と同じ長崎県出身の実業家の澤田三帆子氏である。
 「千年の杜のオーナーは公認会計士の中村ですが、彼は表に立たず、澤田がオーナー代行を名乗り、会社で君臨していました。事業経験はほとんどなく、実業家というより“女事件師”という印象です」(千年の杜元幹部)

 事件師の特徴は、話を大きくしてカラ約束を連発、周囲を事件に巻き込んでいく事。ロシアの人工島建設がそうで、今や“絵空事”であることがバレてしまったが、澤田氏は久間元防衛相の信用をもとに、プロジェクトをでっち上げていた。

 政治家がタダで動くことはない、という信念のもと、特捜部は事情聴取を進めており、政界工作資金が中村容疑者から澤田氏を経て、久間事務所で金庫番を務める元後援会長の駒栄博志氏へと流れたところまでは確認を取っている。

 既に駒栄氏は、一部のマスコミに、仕手戦最中の08年1月、各種工作資金として会社側から1億円を受領、澤田氏と5000万円ずつ分けたことを認めている。
 特捜部の見立ては、このカネが久間氏に渡っているというものだが、駒栄氏はガンとして認めない。そこで特捜部が狙いを定めているのが、事件発覚後、動揺の激しい澤田氏である。

 彼女は、中村容疑者の身柄拘束を聞いてパニックになり、「どうすればいい?」と、電話をかけまくったという。
 その動揺を抑えるのが駒栄氏の役割で、今後は特捜部と、澤田氏をめぐり綱引きをすることになる。

 いずれにせよ、中村逮捕を受けて事件は大詰めを迎えており、検察が久々に中央政界に踏み込む可能性も出てきた。【伯】

ドーマー未公開株詐欺追及第17弾!「業界事情通が激白! ワル同士は“仲良く”しなければいけないのに、塚原と冨地が揉めてるようでは墓穴を掘るだけだ!!」

 今回のインタビュー相手は、自他共に“兜町裏通りの事情通”と認めるM氏である。
 同氏の兜町でのキャリアは古く、インチキ投資顧問の勃興期から“二八金融”、そして昨今の未公開株販売まで、時代とともに変遷してきた兜町ならではの“犯罪ビジネス”の指南役として、その名を轟かせてきた、いわば株式投資に関しては“悪の生き字引”ともいうべき御仁である。

──随分とお久し振りです。相変わらずお元気そうで何よりです。本誌の連載を第1回から愛読(?)してくれているそうでありがとうございます。

M氏「兜町では知らない者はいないぐらい有名だよ。未公開株詐欺を取り上げるブログは多々あるが、16回も連続で取り上げられては、塚原も冨地も真っ青だろう(笑)」

──早速ですが、当局の相次ぐ摘発で、一世を風靡した未公開株販売業界も、現在はだいぶ元気がなくなったようですが…。

M氏「調子に乗りすぎた咎めだよ。当局の摘発に加え、『週刊0510』みたいなネット報道に苛められては(笑)さすがの詐欺師たちもお手上げになるのも無理はないよ(笑)」

──本誌ではずっとドーマー社を取り上げているのですが、ドーマー以外で“活躍”しているグループにはどんなところがありますか。

M氏「販売スケールの大きさと悪質度でいえば断然、西村某だろう。本人は摘発を察知して3ヶ月ぐらい前に姿を消したようだが、番頭格の内田某が千代田区内でしっかりと“店”を開いて、しぶとく未公開株を売っている。西村=内田コンビの手口は、「アイディジャパン」、「松村テクノロジー」、「アイコム・ジャパン」など実在しない会社を10社以上、会社案内だけで売るんだから、完全な詐欺だ。さすがのワシも唖然呆然、絶句してしもうたよ(苦笑)。彼らに比べたらドーマーなんか、まだ会社があるだけマシというべきかもしれん(笑)」

──西村は何処へ消えたのでしょうか?

M氏「彼のことだ、99%韓国だよ。韓国人の愛人が何人もいたし間違いない。ホトボリが覚めたら、また帰って来るつもりなのだろうが、あんな身勝手な野郎と組んだ内田も大変だろう(笑)」

──しかし、なぜ兜町の詐欺師たちは揃いも揃って韓国へ行くんでしょうね。「ドーマー株式公開準備室」の冨地も週末には決まって韓国に飛んで行ってました。

M氏「カネに色はついてないし、たとえ悪銭でも向こうへ行けばモテモテの殿様扱いだから“精神安定剤”になるんだろう。カネの切れ目が縁の切れ目でも、刹那的な快楽を求めて、日本の年寄りからふんだくったカネを向こうで浪費するんだから“非国民”だわな」

──ドーマーについて何かお聞きですか。

M氏「聞いてるも何も、『週刊0510』で4ヶ月も書かれれば、子供でも知っとるわい(笑)。ドーマーに関しては、ワシの耳にも『塚原と冨地がカネの分配をめぐって仲違いしている』という声が聞こえているが、詐欺師同士の揉め事は当局にとっては、絶好のチャンスになる。共犯は仲良くしないとイカン(笑)のに、あいつらはアマチュアだ。その点、西村=内田コンビはエライ(笑)。西村が悠々と逃亡生活を送れるのも内田がいればこそのこと。塚原と冨地もアイツらを見習わないと2人ともドツボに嵌るぞ」

──塚原は「3万円」で売ったのに、冨地が「25万円」で売ったというのが揉め事の原因のようです。

M氏「冨地は『ドーマー』の看板で売ってたんだろ。インチキFX業者Sの下でいた奴だから、それぐらい爪が長いのも無理はないが、差額22万円はちょっとボリすぎ。塚原が文句を言うのも無理からぬところだな」(以下次号)【甚八郎】


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